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早いもので、歯科医師になってすでに20年が経ちます。もしかして、長い間に歯科の用語に関しては私の「常識」と患者さんの「常識」が少しずつずれてはいないかと心配になる事もあります。患者さんにご説明をする際にも、ついうっかり「歯髄が炎症を起こしているみたいですが、咬合にも問題があるかもしれませんね。」といった、分かりにくい表現になってしまう事もあります。でも、感覚的には「歯の中の神経が腫れているみたいですが、噛み合わせの問題があるかもしれませんね。」というのとはちょっとニアンスが違ったりもします。
日本語というのは優れた言語ですので、全く聞いた事が無い病名でも漢字で書いてあるとなんとなく理解できる事もあります。「しずいがえんしょうをおこしている」と耳で聞くと分かりませんが、「歯髄が炎症を起こしている」と漢字で書けばご理解いただける場合も多いかと思います。
ところが、新しい技術であるインプラントは材料や術式がそのまま英語のカタカナ読みになっている場合が多いのです。例えば、
Implant = インプラント = 人工歯根 ぐらいは許容範囲ですが、
Abutment = アバットメント = 上部構造を装着するためにフィクスチャーに連結する支台
と、なるとカタカナでは理解できません。
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