今日のインプラントは第一大臼歯でした。随分前に抜いてそのまま放置されていたので、奥の第二大臼歯が倒れ込んでいました。2ヶ月ほどかけて矯正装置を使って第二大臼歯を元の位置に戻して、スペースを作ってからの埋入です。
骨の高さは充分なのですが、上のほうで幅が狭くなっていました。抜歯して長期間過ぎた場所ではよくある事です。従来の方法では、自家骨を採って来て移植したり特殊な膜を使ったりしていたのですが、術後に痛みや腫れが出やすいの難点でした。
最近ではスプリットコントロール法という骨の幅を広げる手技を使って埋入する事が多くなりました。4mm程の幅があれば充分に埋入が可能ですし、腫れや痛みが少ないのが利点です。
スプリットコントロールは患者さんへの侵襲は少ないのですが、ドリルで形成するのに比べるとステップが多くてやや煩雑です。生体の骨は結構弾力性があるので慎重に広げてゆくと幅で3mmほどは拡大が可能です。深い場所ではやや硬い部分もあるのでそこはドリルを併用し、1時間ほどで終わりました。
PT値は02で充分な初期固定もありましたので、そのままカフを連結して仮歯を入れました。おそらく3ヶ月以内には最終的な冠の装着が可能になると思います。従来法に比べて治療終了までの期間が短いのも利点です。

スプリットコントロールのセットです。非常に使いやすいシステムですが、それぞれ収納する位置が決まっていますので、慣れていないと後片付けが大変なのが難点です。
