カーボンオフセット年賀状でCO2削減のまやかし?

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 カーボンオフセット年賀状というのがあるそうです。

 日本郵便のカーボンオフセット年賀状のHPによると
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「カーボンオフセット」とは省エネを実行した上で、それでもなお発生してしまうCO2を、クリーンエネルギー事業などを支援したり、植林、森林保護の推進などによって打ち消し、削減しようとするものです。
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と、あります。

 具体的には葉書1枚に5円の寄付金を上乗せして販売し、日本郵便が同額を加えて寄付する仕組みだそうです。平成20年度にこのシステムで買い取った排出権はCO2総量3万8,175トンだそうです。

 上記償却CO2量38,175tは、わが国の日常の家庭生活に起因する一日一人当たりのCO2量約3.6kgで除すると、約1,060万人の1日分となります。この人数がどの位の規模かを都道府県別人口でみた場合、神奈川県(約890万人)と鹿児島県(約173万人)の人口の合計にほぼ等しいものになるそうです。(カーボンオフセット年賀状HPより)

 1枚3gの葉書を製造するのと廃棄するのに必要な二酸化炭素量を計算してみます。
紙1kgあたりを製造する際に排出される二酸化炭素量は、0.839kgです。さらに紙を廃棄することで1kg当たり1.61kgの二酸化炭素が排出されます。以上より葉書一枚当たりの紙を製造して廃棄するのには、

3×(0.839+1.61) = 7.3(g)の二酸化炭素を排出する事が判ります。

 郵政公社から平成21年度用に発行された年賀はがきの総数は、約41億3,684万枚(追加発行分含む)です。これだけの葉書の紙を作って廃棄するには約30200トンの二酸化炭素を排出してしまいます。

 もちろん配達にも20万人のゆうメイトが原付バイクで3日間走り回るわけですから、一日の走行距離と配達中のアイドリングで1リットルのガソリンを消費するとして(かなり大雑把な計算ですけど)配達に必要なガソリンが60万リットル。ガソリン1リットルが燃えると発生する二酸化炭素量は2.356kgと言われていますので、配達で発生する二酸化炭素量は1400トンです。

 私製の年賀はがきもありますし、印刷するのに必要なプリンタやPCの電気やインクを作るのに排出される二酸化炭素など、諸々を考えると年賀はがきで排出されるCO2量は4万トンに近いのではと類推されます。

 結局はお金で買った排出権と同じぐらい年賀状でCO2を排出している訳です。少なくとも、企業などで儀礼的に出している年賀状を廃止して、その費用の一部をCO2削減のために寄付したほうが効率が良いと思います。

 手始めに、私自身も今年から年賀状を出す枚数を減らすようにしようと思っています。


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このページは、院長が2009年1月 3日 13:10に書いたブログ記事です。

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