2008年01月18日

●サブプライム損失「数倍に膨らむ可能性」…FRB議長予測

【ワシントン=矢田俊彦】米連邦準備制度理事会(FRB)のベン・バーナンキ議長は17日、下院予算委員会で証言し、低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」の焦げ付きについて、「現時点では1000億ドル(約10兆6000億円)程度だが、数倍に膨らむ可能性がある」と指摘した。 Click here to find out more!

 議長は昨年11月、焦げ付き額について最大1500億ドル程度との見通しを示していた。米大手銀行の損失が拡大していることなどから額を上積みした。

 ただ、「サブプライムローン市場は約1兆ドルで、焦げ付きが最大に膨らんでも半分以下だ」とも述べ、最悪の場合でも5000億ドルには達しないとの見通しを示した。

 一方、バーナンキ議長は、「金融政策だけの場合より景気対策を組み合わせた方が景気の下支えに効果がある」と述べ、景気対策を支持する考えを示した。また、「下振れリスクは増大し、2008年の見通しは悪化した」との景気認識を示したうえで、「必要に応じて大胆な追加措置を講じる用意がある」と述べ、改めて大幅利下げを示唆した。

Yomiuri Onlineより

  なんだかとても不思議なんですが、低所得者向けのローン(サブプライムローン)は住宅金融公庫の「ゆとり返済」みたいなシステムのようです。

 月収が20万円ぐらいの人で最初は返済額が少なくても最終的な家のローンの支払いが月収の大半をしめるような返済計画をローン会社が立てて貸してしまった訳です。しかもアメリカの住宅ローンは大半がノンリコース・ファイナンス。借金が返せないときは、対象となる住宅を担保として差し出せば、借金は終わりです。借り手が住宅価格の下落の影響を受ける事もありません。日本の住宅ローンより貸し手のほうに遥かにリスクが大きくなります。
(その分、金利も高いのでしょうけれど)

 なのに、次々にホイホイと数兆円も貸してしまったアメリカのローン会社や、それに投資してしまったCiti Bankって何だったんでしょうか?そんな会社に勤務している人って、それなりの学歴と経験がある筈なのに気が付かなかったのでしょうか?

 謎です。

 ゴールドマン・サックスは逆張りで4500億円近い利益を得たそうですが、日本のバブルの時にも売り逃げて大儲けした人はいるのだと思います。最後に掴まされた人が大損するまるでネズミ講みたいなシステムです。日本の「ゆとり返済」と同じく、景気の上昇がいつまでも続くと考えて、支払い額が大きくなるころには給料も上がっているというスキームに乗ってしまったのではないでしょうか。

 ネズミ講は違法行為とされましたが、手を変え品を変えマルチ商法が横行しています。サブプライムも個々の借り手を見れば「こんな奴には絶対かさないよね」というローンを証券化することによって、全体のリスクが見えにくい仕組みになっているように思います。

 銀行や証券会社のトップや政府の金融政策担当者は一流大学卒業のエシュタブリシュメントが多数を占めているはずなのに、こんなに簡単に大損害を被るようなdecisionをしてしまってよいものだろうか?と疑問を感じています。

 どうも最近、「プロが運用する信託投資」というのが信用出来なくなりました。(ゴールドマン・サックスは大丈夫かもしれませんが。)


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