●On gentleman's honor 紳士の名誉にかけて
全日本野球会議の鈴木義信国際委員長は3日、国際野球連盟(IBAF)に対し、日本-韓国戦(2日)で、韓国が試合直前に先発変更したことについて抗議した。これに対し、IBAFのオスター・マイヤー事務局長は「日本を全面支持する」と話し、年明けにもルール改正に着手することを明言した。 日本の抗議が世界を動かした。韓国が行った試合直前のスタメン変更。星野監督の抗議にもかかわらず試合はそのまま開始された。 『1時間前は予備エントリーなので変更可能』という規定があり、ルール上は問題ないとはいえ、事前の監督会議では直前のケガなど緊急の場合以外は変更しないという紳士協定が結ばれていた。にもかかわらず、行われた韓国の“偽装”に対し、全日本野球会議の鈴木国際委員長がこの日、IBAFに対し、正式に抗議した。LiveDoorSportsより
18世紀終わりから19世紀初めのイギリス海軍の士官ホレイショ・ホーンブロワーを主人公にした海洋冒険小説のシリーズがあります。30年前に早川文庫から刊行され、当時、新刊が出るのを楽しみにして読んでいました。
そのシリーズ中に、「 on gentleman's honor : 紳士の名誉にかけて」という表現が何度も出てきます。当時のイギリス海軍は(帆船の時代です)スペインやフランスと戦争をしていました。ホーンブロワーは敵に捕まって捕虜になってしまうのですが、逃亡しないと「紳士としての名誉にかけて」誓えば、運動のため監視されずに散歩する事すら許されてしまいます。フランス語にも同様にfoi d'honnête homme(紳士としての名誉にかけて)という慣用句がありますので、この時代のある一定以上の身分の人には共通の概念だったのだろうと思います。
ホーンブロワーシリーズによれば、紳士としての名誉にかけた誓いを破れば、たとえ自国の利益のためであったとしても一生その汚名を濯ぐ事は出来なかったそうです。もちろん、自分の国においても、この誓いを破った者の名誉は回復されなかったそうです。
今回、韓国の監督は各国の監督間で交わされた「紳士協定」を破って、日本チームのスターティングメンバーを見てから自軍のスターティングメンバーを変更しました。ルールには違反してないと言い訳しているようですが、韓国チームの金卿文監督の名誉は地に堕ちてしまいました。金卿文監督が韓国に帰国した時、韓国の皆さんが監督の行為をどのように受け止めるかを注目したいと思います。
もし、韓国の野球協会が監督に然るべき処分を下さないのであれば、メンバー表交換に関する新条項は今後、「韓国条項」と呼ぶべきではないでしょうか。