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2006年12月23日

●蔓延するRMT - 中国人留学生逮捕

 資格外活動:中国人留学生がネット販売…逮捕 1億円送金

 留学生の資格で入国しながらオンラインゲームのアイテムなどをネットで販売していたとして、熊本県警などは22日、熊本市渡鹿の中国人大学生、王悦偲容疑者(23)を出入国管理法違反(資格外活動)容疑で逮捕した。これまでに約1億5000万円を売り上げ、1億円以上を中国に送金していたとみられている。

 調べでは、王容疑者は04年4月に留学生の資格で入国。在留資格を変更せずに06年4〜5月、オンラインゲームで使われる武器や通貨をインターネットオークションなどで販売し、約600万円を売り上げた疑い。容疑を認めている。

 王容疑者が頻繁に海外送金するのを不審に思った金融機関から8月に通報があり、県警が調べていた。
 毎日新聞より

 逮捕されたのは11月だったのですが、今日のローカル新聞にその後の追跡取材記事が出ていました。王被告(すでに起訴されて被告になっています)は主にリネージュIIでアデナを稼いではネットオークションで販売( Real Money Trade:RMT)していたようです。

 最初、このニュースを読んだときは日本国内の中国人留学生にプレイさせていたのかと思っていました。ところが王被告は中国国内の会社と契約して中国国内で安い人件費で数百人の若者にプレイをさせ、仮想通貨やアイテムを集めていたそうです。

 人件費の安い中国人を使ったRMT対策から多くのオンラインゲームはIPアドレスの識別によって自国外からのアクセスを制限しています。リネージュIIも日本国内からのアクセスしか受け付けないのですが、王被告は自分のアパートにプロキシサーバーを立て、そこを中継地点にして中国からプレイさせていたそうです。

 また、リネージュIIを運営するNCJapanも不正監視を行なってアカウントの凍結(Account BAN)を行なっていると発表しています。しかし、王被告は毎週、数百万円を中国に送金していたそうですので、どう考えても凍結されたアカウント数から、摘発されているのはほんの一部だけだと思います。

2006年のアカウント凍結数
アカウント凍結数
2006年 11月 2,919
10月 5,360
9月 1,783
8月 7,874
7月 5,811
6月 2,632
5月 4,264
4月 1,636
3月 5,312
2月 6,960
1月 4,144


 一つのアカウントで毎日ノンストップで連続してプレイしていたり、得た仮想通貨を対価を求めずに誰かに渡したりと、特定のプレイパターンがありそうですので、本気で監視すればRMT目当てのアカウントは簡単に識別可能な様に思います。やたらにRMTで装備強化されたキャラクターが増えるとゲームバランスが崩れて初心者が参加しにくくなる一方、RMT目当てのアカウントでも運営会社にとっては課金が得られるお客さんという事もあって、充分に摘発がなされていないと指摘する声もあります。

 ちなみに、王被告が逮捕されたのはRMTを行なったからではありません。留学生資格で経済活動を行なった、入管難民法違反です。もし、日本人が同じ事をやったとしてもRMT自体は違法行為にはならないようです。もっとも一ヶ月プレイし続けても得られる仮想通貨はRMTで売っても3000円ほどだそうですので、バイトとしては割にあいません。

 RMTの他にも、キャラクターのレベルアップを請け負う会社なんかもあるようですが、人にプレイしてもらってレベルを上げて楽しいのでしょうか?

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