最低賃金で暮らせるか - 熊本で実験

| コメント(0) | トラックバック(0)
 熊本県労連が3月に熊本県の最低賃金(時給609円)で人間らしい生活ができるかという生活実験の結果が12日までにまとまった。生活実験は一日8時間、1ヶ月22日間働いたとして月収を10万7184円と計算。そこから最低賃金で働いた場合の税金や保険料、家賃などを差し引いた残金で生活する。結局、挑戦者22名中、黒字はわずか3人。最低賃金生活の厳しい暮らしぶりが浮き彫りになった。
2006.4.12熊本日日新聞夕刊より

 これは、4年ぐらい前にもやっていましたが、やはり成功したのは数人だったと記憶しています。

 それでは、本当に最低賃金では生活できないのでしょうか?

 記事をよく読むと、「外食や飲み会の誘いも断り、タバコも1本を二回に分けて吸った。」とあります。まず、最低限度の生活ができるかどうかの実験をするのに、タバコ吸うのは止めましょう。タバコ吸いながら「お金がない」と不平を言うのは、、、、おかしいです。

 実際、参加者の家計簿の写真が出てますが、こんな感じです。

3/22 自炊120円、自炊120円、タバコ270円、自炊80円
3/23 自炊150円、自炊150円、団体会費1000円、タバコ270円
3/24 自炊90円、タバコ270円、コーヒー120円、ウーロン茶150円
3/25 自炊90円、タバコ270円、おにぎり135円
 

 最終日に携帯電話代9800円が引き落とされて最終的に7500円の赤字だそうですが、タバコ吸わなければ8370円浮きますので、870円の黒字、携帯を解約すれば1万円以上の黒字だった筈です。食費を切り詰めている割には嗜好品の缶コーヒーとかウーロン茶に随分とお金を無駄使いしています。

 携帯用のサーモポットに朝からウーロン茶を入れて持って行けばもう4000円は節約できそうです。実際、私は毎日ポットを持って通勤してます。最低賃金で暮らすなら労働組合も辞めてしまえば生活がもっと楽になりそうです。

 基本的に最低賃金で雇用されているという事は、他の人に優る技能や資格は無いと想像されます。もし、この収入で生活ができないのであれば一日8時間以上働けばよいのではないでしょうか。私は8時間診療した後、症例検討会に行って勉強したり、複雑なケースの診断のための分析をしたり、学会発表の準備をしたりで毎日数時間は余分に働いています。これも仕事のうちですよね。12時間ぐらいは普通に働いている人は多いと思います。

 また、この実験では前提となる一ヶ月の勤労日数が22日です。31-22=9日は完全にオフです。私の場合、先月の土日、私が家にいたのは1回だけです。もう少し、しっかり働けば赤字は出さないのではと思います。

 でも、熊本県労連はなんでこの無意味な実験を繰り返しているんでしょうか。そして、熊本日日新聞はどうして毎回、これを記事にするんでしょう?

 どういう意図があるのでしょうか?不思議です。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://e-ha.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/303

コメントする

このブログ記事について

このページは、院長が2006年4月12日 22:22に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「先生が生徒に腎臓を提供」です。

次のブログ記事は「gmailから謎のイタリア語メール」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。