学校からデトロイト美術館を見学に来ていた12歳の少年が、口から噛んだガムを取り出してHelen Frankenthaleの1963年の作品"The Bay"の左下の角のあたりに貼付けました。幸いカンバスの繊維には張り付きませんでしたが、化学変化によって25?硬貨ほどのシミが残ってしまいました。CNN.COMより
美術館の補修課ではどの溶剤を使うべきかを決めるため、ガムの化学成分を調査しています。美術館は2週間程で補修を終わり"The Bay"の展示を続けられると予想しています。
Holly Academy の責任者、 Julie Kildeeによると、少年は現在私立学校を停学になっており、両親からも厳しくしかられているそうです。「この子はまだ12歳であり、この事件が起こるまで自分が何をやったのかを理解していないと思います。でも、この子も今は事態の深刻さを充分に理解していると思います。」とKildeeさんは述べています。
デトロイト美術館には10数年前に行った記憶があります。確かゴッホの自画像があったと記憶しています。19世紀の終わりに設立された美術館で、景気がよかった頃にフォード家の後押しもあり、ヨーロッパ絵画のすばらしいコレクションがあります。現在のデトロイトは自動車産業の斜陽化とともに治安が悪化し、中心部に行くのは命懸け?だと脅かされました。
デトロイト市における2003年の殺人件数は361件であり、全米10大都市の中における人口10万人当たりの殺人件数は、デトロイトが39人とワースト1位であった。デトロイト市と東京都の犯罪発生率を比較すると、デトロイト市は、殺人に関し、東京都の40倍、強盗は80倍、侵入盗は50倍及び自動車盗は120倍となり、高率で犯罪が発生している。デトロイト領事館のHPより 余計に治安が悪化しているみたいです。中心部からスラム化が進み、昔の大きな邸宅が荒廃し、高級住宅地は郊外へと移動しています。スラムが広がると高級住宅街の端の家から郊外に転居し、そこがスラムになるとその近隣の家が転居するという状態を目の当たりにしました。まるで、腐海に飲み込まれてゆく森のようです。
美術館も周りを危ないエリアに囲まれていますので、警備にはお金がかかっているように思います。
そう言えば、デトロイトで買ったT-Shirtsにはこんなロゴが入っていました。
DETROIT, No Place for Wimps (デトロイト、臆病者に居場所は無い)

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