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2006年01月29日

●International Kid Fund (IKF)

International Kid Fund (IKF)という団体をごぞんじでしょうか?

International Kids Fund (IKF) is a philanthropic program of Jackson Memorial Foundation committed to helping critically ill children primarily from Latin America and the Caribbean gain immediate access to essential medical treatments that are unavailable in their respective home countries.

 IKFはラテンアメリカとカリビアンの難病に苦しむ子供たちのための基金です。マイアミ大学のホルツ小児病院ではラテンアメリカ諸国やカリビア海沿岸地域から多くの難病を持つ子供たちが治療を受けています。自分達の国では必要な高度な医療を受けることが出来ないからです。

123_thum.jpgその中の一人、ハイチから来たMarlie Casseus(マーリー・キャセアス)ちゃん(14歳)はPolyostotic Fibrous Dysplasia(多骨性線維性骨異形成症)の治療のために入院しています。骨を作る組織の異常によって起こる病気なのですが、これほど大きくなると数回にわたる切除手術が必要です。2回の手術で7.2kgの増殖した組織を切除したのですが、まださらに手術が必要です。問題は、$90,000もの費用です。IKFは寄付を募って運営されていますので、私もほんの少しですがこの子のために寄付をしました。HPからクレジットカードで簡単に寄付ができます。

 私が大学病院の矯正科にいた時、多骨性線維性骨異形成症で医学部の小児科に入院していた10歳の子供の事を思い出します。明るく元気のよい男の子でしたが、顔面の骨の変形が始まっていましたので歯列の変形もありました。卒業してすぐだった私にとって、現代の医学でも根本的な治療法がない病気で苦しむ患者さんとの初めての出会いでした。知識としての病気は知っていても患者さんの事は何も知らない自分に気がつきました。
 顔面が変形して行くという事を受け入れざるを得ない男の子の事を思うと胸が痛みました。もちろん、当時の私は歯科医師としては全く無力でした。時々、その子の病室に行って退屈しないようにゲームの相手をするぐらいしか出来る事はありませんでした。

 ただ一つ、幸いだったと言える事は日本の保健医療制度のおかげで、治療はすべて保険でカバーされましたので、ハイチの少女のように治療のための寄付が集まるのを待つ必要はありませんでした。

 今、「医療改革」が進もうとしていますが、このまま患者さん自己負担部が増えたり保険がカバーする範囲が狭められたりすれば、日本でもアメリカと同じ問題を抱えるかもしれません。寄付に頼らずとも、必要な人には必要な医療が施されるようなシステムだけはどうしても維持して欲しいと思います。

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