東北大、10%と大幅な伸びを示す鉄系超弾性型形状記憶合金を開発

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東北大、10%と大幅な伸びを示す鉄系超弾性型形状記憶合金を開発

 日経新聞にこんな記事がでていました。

東北大学大学院工学研究科マテリアル・開発系の石田清仁教授の研究グループは、10?13%とゴムのように伸びる鉄系の超弾性型形状記憶合金を開発した。鉄・ニッケル・コバルト(Fe-Ni-Co)系に数種類の合金元素を添加した合金組成で、低価格で加工性に優れた超弾性合金として、できるだけ早い実用化を目指す構えで、「事業化に向けて、企業と共同研究を図りたい」という。

 歯科矯正の分野では治療の最初のフェーズでNi-Tiの超弾性型形状記憶合金を多用します。それまではCo-Cr合金系の細いワイヤーにループをたくさん入れてでこぼこの歯に合わせて歯を動かしてました。Ni-Tiは超弾性があるのでループなんか入れなくてもワイヤーが簡単にセットできます。もちろん、患者さんもループなんかないほうがずっと楽です。

 昔、Ni-Tiワイヤーが一般的になって来た頃、「矯正家の腕の見せ所が無くなった。」と当時の矯正の教授がぼやいていましたが、どうしても動きにくい歯にここぞという時だけはループを使う事もあります。Ni-Ti系のワイヤーに慣れた最近の若い先生方には「失われつつある技術」と思われるかもしれませんけれど。

 今回開発した鉄系の超弾性合金は「室温で弾性変形時の伸びが10?13%と大きい超弾性効果を示すうえに、引っ張り強さが1000MPaと高い」(貝沼亮介助教授)という。

 Ni-Tiのワイヤーは高価ですので、安い鉄系のワイヤーで超弾性が得られば矯正治療にもさらに使いやすくなります。ぜひ、この新しい材料で矯正用のワイヤーを開発していただきたいと思います。

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このページは、院長が2006年1月 8日 13:20に書いたブログ記事です。

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