2006年11月アーカイブ

ブラッカム.jpg ひさしぶりに自宅でゆっくり過ごす日曜日です。でも、受験生の長男は塾の模擬試験、長女は学校の定期テストの勉強、妻は大学の同窓会の打ち合わせで家にいません。妻と長男をそれぞれ車で送って行ってから、蔦屋書店に行きました。

 購読している熊本日日新聞と日経新聞の日曜版にはそれぞれ書評の欄があるのですが、朝からじっくり読んでおもしろそうな本を探すのも日曜日の楽しみの一つです。それぞれを車で送って行ったついでに、蔦屋でブラッカムの爆撃機統計数字を疑うの2冊を買いました。
 ブラッカムの爆撃機はジブリの宮崎 駿監督が編集に携わっており、作者や物語についてカラーの書き下ろしの漫画が加えられています。中でも物語の重要な『舞台』となるヴィッカース・ウェリントン爆撃機の「見開きカラー図解」を見ていると、大伴昌司さんによる少年マガジンのカラー図解を思い出します。
 多くの『男の子』が感じる、兵器や戦史などに対する興味と、大人になってから知る「実際の戦争の悲惨」の間の葛藤がバランスよく描かれていると思います。午後の時間、ときどき合間にチェロの練習をしながら最後まで一気に読んでしまいました。書店ではファンタジーや児童書の棚にありますが、大人にもお勧めの一冊です。
 

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 文化の日でお休みです。今月は学会や研修会で日曜日に家にいる事が無かったのでひさしぶりの休日です。N響の主席オーボエ奏者の茂木大輔さんのはみだしオケマン挑戦記―オーボエ吹きの苛酷なる夢 を読んだり、チェロの練習をしたりしてゆっくり過ごしました。
 そう言えば、数日前にNHKでオーボエ奏者の宮本文昭さんがオーボエ奏者の苦労話をされていたのですが、いちごのつぶつぶの種がリードに入って音が出なくなったことがあったので、演奏前には絶対にいちごを食べないとお話されていました。「マイクロサージェリーの前にはコーヒーが飲めない歯医者」みたいな人知れない苦労はあるものだと思いました。のだめカンタービレでもオーボエ奏者の黒木君が暇さえあればリードを削っていますが、宮本さんのお話でも茂木さんの本でも、オーボエ奏者とリード削りは切っても切れない関係みたいです。宮本さんは数十万円もする専用のリード削りマシーンをお持ちのようでした。入門者向けにはレディメードのリードが数千円で入手できるみたいですが、プロは自分で作るんですね。このリード作りが繊細な作業であり、またリード自体が天候や湿度で変化しやすいので最高の状態を保つために、本当に過酷な努力を強いられるようです。『演奏は本人2割リード8割』という話を聞いた事がありますが、リードの作成や管理も考えると『本人10割』なんじゃないかと思います。
 また、オーケストラに所属するプロの演奏家のスケジュールは本当に過酷なのが良くわかりました。私も歯学部を卒業後、大学院の学生時代、学会と県外のバイトで年間で30日以上はホテルや旅館に泊っていましたが、今の年齢では体力的にぜったい無理だと思います。プロの音楽家は練習、本番、移動、コンサートの雑用、おまけにオーボエ奏者はリード作りと本当に体力的に大変な仕事だと思いました。
 時々、「3歳からチェロを始めていたら今頃、ヨーヨーマみたいにストラディバリウスのチェロを抱えて世界中を演奏旅行してたかもね。」なんてバカな事を言っている私ですが、外出するのは学会や研修会ぐらいで日常の仕事はテニスコート半面ぐらいの診療室で終わってしまう歯科医師は幸せなのかもしれません。

 そう言えば、私がアメリカに住んでいたときに買ったマグカップにはこう書いてあります。

dentist /n: one who can drill, excavate, make canals, build bridges and fill holes without leaving the office.
(歯科医師/名詞: 穴を開けたり、発掘したり、運河を作ったり、橋を作ったり、穴を埋めたりをオフィスの中で出来る人)ちなみに、excavateは「発掘」という意味もありますが、虫歯を除去するのもexcavateという動詞を使います。make canalsは歯の根の治療をroot canal treatmentと言うのですが、それに掛けてあります。ブリッジは歯が無くなった場所の両側の歯を削って両側の冠で橋渡しをする治療法です。

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