2006年8月アーカイブ

 レッスンに行ったら新しく入門される生徒さんのレッスンがちょうど終わるところでした。

 「弓を持つのが難しいですね。」とおっしゃっていましたが、そう言えば私も初めて弓を持った時にはどうやって持ったら良いのかぜんぜん判りませんでした。妙に力が入ってしまい、30分のレッスンが終わった頃には指がガチガチに強ばっていたのを思い出します。暇さえあれば鉛筆や診療用のミラーを3本の指で握って感覚を掴もうとしていたんですが、気がついたらなんとなく軽く握れるようになりました。最初の数ヶ月は本当に苦しかったです。

 さて、私のレッスンの順番になって、新しく入門を希望される生徒さんが「レッスンを見学してもよろしいですか?」と言われました。「観客がいると盛り上がるタイプですので、どうぞ。」とつい言ってしまいました。生徒さんが増えてチェロアンサンブルのメンバーも増えてくれると嬉しいなぁというのもちょっとありました。

 実はレッスンでも観客がいるとちょっと緊張してました。普段より緊張すると普通は弾けるところもつっかえたりして、「公開レッスン」は逆効果だったのではとちょっと心配してます。

 チェロは楽しい楽器ですので、皆さんもぜひレッスンを受けてみませんか?

 九州国立博物館に行ってきました。

 太宰府天満宮の鎮守の森に位置する曲線を基調にした大きな建物は、周囲の景観とも見事に調和しています。「日本文化の形成を、アジア史的観点から捉える」という、独自のコンセプトに基づき収集された展示物は多数の国宝や重要文化財を含め他に類を見ないものです。

 と、言うと良い事ばかりの様ですが、展示物が多すぎていまいち纏まりがありません。通常の博物館での展示はストーリーに沿って、説明したい事、見せたい物を展示してあるのですが、そこかしこに時代も地域もまちまちの展示物がポンと置いてあります。九州国立博物館独自の特に順路を定めない展示方法もさらに事態を悪化させているようです。

 悪く言えば、子供の夏休みの自由研究で河原で拾って来た石を空き箱にいれてサランラップ張ったレベルです。いったい、これだけの遺物を展示して何が訴えたいの?というフラストレーションが残りました。

 やはり博物館は建物や展示物といったハードよりも展示方法や解説などのソフトが重要という事を考えさせられました。

 昨夜は遠来の友人と食事に行って、久しぶりにお酒を飲んだので、たまたま朝の4時に目が覚めました。思い立ってドイツに旅行中の家族に電話をかけてみました。日本とドイツの時差は8時間ですが、向うは今、サマータイムなので7時間遅れになります。ドイツでは夜の9時。食事が終わってホテルに帰っている頃です。NTTのローミングサービスの携帯を持っていっているので、直接携帯にかけても良いのですが、電話料金の節約のため?ホテルへ電話してみました。

 ホテルに電話をかけると、オペレーターがいきなりドイツ語で話し始めます。ホテルの名前の後、K?nnte ich Ihnen helfen?と言っていたようですが、あまり聞き取れませんでした。ドイツのホテルだから当然なのですが、最後にドイツ語を勉強したのは16年前の大学院時代でしたのでちょっとあわててしまいました。でも、一昨年、ドイツ人の女の子たちがうちにホームステイしていた時に少し思い出していたので部分的には聞き取れます。

 K?nnen Sie in Englisch sprechen?(英語でお話していただけますか?)と聞いたらja ich kann.(はい、大丈夫ですよ)とのこと。やっと英語でMay I speak to Ms Maeda? She is staying at your hotel.とお願いして部屋に電話を繋いでもらいました。考えてみれば、ヨーロッパのホテルの電話のオペレーターですので、普通に3,4カ国語ぐらい話せる筈なので、下手なドイツ語なんか使わずに最初からCould you speak in English?とお願いすれば良かったのかもしれません。

 でも、論文を読むしか使い道が無かったカタコトのドイツ語を再び使う機会があってちょっと嬉しかったです。今度、電話をかける時はK?nnte ich mit Ms Maeda sprechen? Sie bleibt bei Ihrem Hotel. と全部ドイツ語で通してみたい気もしますが、部屋にいなかったりすると、いろいろ聞かれたりして大変な事になりそうです。

 ドイツに旅行している家族からフランクフルトに到着したという電話がありました。イギリスの航空機テロ未遂事件があったので、無事に着く迄は心配だったのですが、一安心です。NTTの国際ローミングサービス Worldwingに申し込んでおいたので、普段使っている携帯の番号やメールアドレスがそのまま使えます。

 ドイツからのローミングでも、普通に携帯で話をしているのとぜんぜん変わらない音質です。一旦、海外旅行に出てしまうとホテルに電話をかけるぐらいしか連絡手段が無かった事を考えると随分と便利な世の中です。でも、下手すると海外旅行先でも仕事の電話が追いかけて来る可能性もあります。

 うーん。良いんだか悪いんだか判りません。

 ついに、インタビュー当日です。と言っても話をいただいてから、1日ですので、大してプレッシャーを感じる暇もなく当日になってしまいました。

 朝からチェロを抱えて車で送ってもらいました。譜面台や楽譜も持って移動しなくてはいけないので、大変です。とりあえず、ケースに入れたまま院長室(という名の物置)に置いておきます。とりあえず、ちょっと練習しておこうかという事で、昼休みに診療室の個室に籠って練習していたら、スタッフが集まってきて余計にプレッシャーが。

 2時からの午後の診療で、インプラントの上部構造のセットが早めに終わったので、また個室を締め切って最後の練習をしてしまいました。扉を締め切っているとあまり外へは音が漏れないようです。だんだん、自分でも緊張感が高まってくるのが判ります。

 3時過ぎにRKKラジオの方がおみえになりました。若い女性が2人です。お一人が技術担当、もうお一人がインタビューの担当だそうです。打ち合わせをしてなんだかあっという間に放送開始です。目の前にいらっしゃる方とお話をしているのですが、スタジオにいらっしゃるアナウンサーのお二人が相槌をうったり、質問をされたりするのが聞こえてくるのがなんだかとても感覚的に不思議な感じでした。

 「チェロの難しいところはどこですか?」と聞かれて、「音程をとるのが難しいですね。」と言った上に、いざ弾いたときにもしっかり音程ずれてました。しかも、途中、D線でとるべきAの音をA線の開放弦で弾いてしまい、一瞬、「しまったぁ!」と思いましたが、そのままごまかしました。聞く人が聞けばわかるんですが。

 ぼろぼろになりながらもなんとか終了しました。緊張しましたが、良い経験でした。

 昼休みに津田先生から電話がありました。
「知り合いのRKKラジオの人から、アマチュアで楽器をやっている人に5分ぐらいインタビューする番組の出演者を探しているのですが、前田さん出てもらえませんか?」

 別に5分ぐらいお話するのはなんでもないので、「いいですよ。」と気楽に引き受けました。「それで、いつですか?」とお聞きしたところ、「実は、明日の3時過ぎからです。生放送なんですよ。」との事でした。3時は診療中ですが、予約表を見ると私の患者さんはたまたまキャンセルになっていました。個室も空いているようですので簡単に引き受けてしまいました。

 RKKの方から電話があって、簡単な打ち合わせをしました。楽器を始めたきっかけとか、楽器の魅力などをお話しして下さいとの事ですので、インタビューは別になんともありません。問題は「最後に1分ぐらいチェロを弾いてください。」というお話です。

 いままでに人前と言えば発表会ぐらいでしか弾いた事が無いチェロをローカルとは言えラジオのしかも生放送で!!

 無謀にも引き受けてしまいました。どうなる事やら。

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