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オールセラミック冠

治療前
metalbonds.jpg治療前の状態です。20年以上前に前歯4本をメタルボンド冠で治療してあります。おそらく、当時としては最高の材料と技術で丁寧に作った冠だと思いますが、長い年月を経て冠の縁が欠けてしまったり、周囲の歯の変色で周囲の歯と色が合わなくなってしまいました。

治療後
allcerams.jpg メタルボンド冠を外してオールセラミック冠で修復しました。変色していた周囲の歯は漂白(ブリーチング)をしています。漂白した歯の色に合わせて4本の前歯を作り直しました。セラミックは生体への為害作用が少ないので周囲の天然歯と比べても自然な感じが得られています。

 向かって左側の一番前の歯だけは神経が残っていましたが、他の歯は神経を取って詰め直して、金属の土台が入っていました。そのため、長い間に土台に使われていた金属のイオンが溶け出し、歯の根自体が黒く変色していました。それでも治療後は金属のコーピングが無くなったため光の透過が遮られず、黒ずみは患者さんご自身は気にならない程度になりました。
 今なら、黒ずみの原因となる金属の土台は使わずにセラミックやファイバーグラスと樹脂の土台を用いて黒ずみを防ぐのですが、残念ながら20年前にはまだ無かった材料です。

procera.jpgオールセラミック冠の断面です。メタルボンド冠は内部の金属の土台(コーピング)の上に陶材を焼き付けて作りますがオールセラミック冠はコーピング自体をセラミックで作ります。

coping.jpg支台模型上のセラミックコーピングです。セラミックコーピングにはキャスタブルセラミックで鋳造によって作るタイプと、CAD/CAMによって削りだして作るタイプがあります。要求される強度や補綴物のデザイン、支台歯の状態などによって選択します。

trtans.jpg支台模型上からセラミックコーピングを外して透過光で写真をとりました。セラミックコーピングは光の透過を妨げないので、より自然な仕上がりを得ることができます。

spinell.jpgセラミックコーピングの上にエナメルポーセレンを焼き付けました。オールセラミック冠は仮着(仮にセメントで接着して噛み合わせの状態を観察する事)が難しいので慎重に噛み合わせの調整を行う必要があります。最近では仮着が可能なタイプも開発されています。