2005年12月アーカイブ

procera.jpgオールセラミック冠の断面です。メタルボンド冠は内部の金属の土台(コーピング)の上に陶材を焼き付けて作りますがオールセラミック冠はコーピング自体をセラミックで作ります。

coping.jpg支台模型上のセラミックコーピングです。セラミックコーピングにはキャスタブルセラミックで鋳造によって作るタイプと、CAD/CAMによって削りだして作るタイプがあります。要求される強度や補綴物のデザイン、支台歯の状態などによって選択します。

trtans.jpg支台模型上からセラミックコーピングを外して透過光で写真をとりました。セラミックコーピングは光の透過を妨げないので、より自然な仕上がりを得ることができます。

spinell.jpgセラミックコーピングの上にエナメルポーセレンを焼き付けました。オールセラミック冠は仮着(仮にセメントで接着して噛み合わせの状態を観察する事)が難しいので慎重に噛み合わせの調整を行う必要があります。最近では仮着が可能なタイプも開発されています。

inner.jpg左がオールセラミック冠、右がメタルボンド冠です。メタルボンド冠は内部の金属の土台(コーピング)の上に陶材を焼き付けて作ります。コーピングにより強度を増すことが出来ますが、歯ぐきの近くでは内部で光の透過を遮ってしまいます。オールセラミック冠はコーピング自体をセラミックで作るので光の透過を遮るものがありません。

lucent.jpgこれは透過光で見るとさらにはっきりと分かります。コーピングに遮られた部分が黒い影になっているのがお分かりになると思います。もっとも通常は口腔内のほうが暗いので透過光が問題になる場合はあまりないかもしれません。また、メタルボンド冠のふちは歯ぐきの溝の中に隠れるように設定しますので見える事はありません。

 
 通常の歯並びの方は透過光を遮るコーピングの部分は唇に隠れますので不自然な感じを受けない場合のほうが多いようです。また、基本的に土台となる歯がひどく変色している場合はオールセラミック冠でも光を透過させない土台を使う場合もあります。
 
 変色のない土台の歯を注意深く形成して適切に印象を採り、熟練した技工士さんがオールセラミック冠を仕上げると、写真を撮ってプロジェクタで大きく拡大しても、どれが天然歯でどれが冠であるか判別するのが難しい程の自然な外観を得る事ができます。

 技工士さんにお願いして説明用に1.5倍大の模型の上にメタルボンド冠とオールセラミック冠を作ってもらいました。

mb.jpg一般的なメタルボンド冠です。反射光で見る限りでは実際の歯とほぼ見分けがつかない程度の修復が可能です。歯の先端の1/3は完全にセラミック素材で出来ていますので、下のオールセラミック冠との違いはありません。

allceram.jpgオールセラミック冠です。上のメタルボンド冠との違いがお分かりになりますか?

 こんどは違いがよくわかるように写真の冠のふちの部分を拡大してみました。

mb-cerv.jpg先ほどのメタルボンド冠の歯ぐきの近くの部分と模型の歯の根っこの部分を拡大してみました。冠の歯ぐきの近くの部分は少し色が濃いのがおわかりでしょうか。

ceram-cerv.jpgオールセラミック冠です。こんどは上のメタルボンド冠との違いがお分かりになると思います。実際の冠では特殊なセメントで付けてしまうと拡大鏡や顕微鏡で見ないと境目が分からなくなります。また、メタルボンドでは歯の根の近くにあった黒い影がなくなっています。

 歯科医師のブログ界では草分け的存在の一伸先生のブログを拝見していたら、

ある先生は例えば下顎最後臼歯の第2大臼歯を抜いた後、(他の歯がすべて健全な場合)患者さんの要求以上にインプラントを1本植立して咬合を再構築していくということがあります。 これも一つの考えでしょうが実際1本抜いたぐらいでは抜けたままでも第1大臼歯が上下とも健全であれば日常咬むことに不自由を感じません。
と、書いていらっしゃいました。

 確かに、私も抜いたらなんでもインプラント、隙間を見つけたらインプラントというのは過剰診療だと思います。でも、「下顎の最後臼歯の第二大臼歯を抜いた後」「第一大臼歯が上下とも健全な場合」という条件がちょっと気になります。大臼歯のカリエスリスクはどちらかというと6歳前後で生える下顎の第一大臼歯のほうが、12歳前後で生える第二大臼歯より高いと思います。それにも拘らず、第一大臼歯が健全で第二大臼歯に抜歯を必要とするほどのカリエスが出来たり、歯根破折を起こしたりするのは咬合による影響が大きいのではないかと思います。特に、Angle のClass II div.1の咬合関係(いわゆる「出っ歯」)やAnterior Open Bite(前歯が開いていて咬まない)の場合、Canine disclusion(犬歯による誘導)が得られず、関節に近く大きな側方力がかかる下顎の第二大臼歯を失う患者さんが多いように思います。このような患者さんの場合、放置すれば今度は第一大臼歯を失う可能性が高いので、外科矯正を含めた矯正治療とインプラントでのバーチカルストップの確立が必要な場合もあります。そこまで大きな治療にならない場合でも、一本だけインプラントを植えて、スプリント等で側方力を軽減して残った歯への負担を回避する方法もあります。

 もちろん、患者さんの年齢や他の歯の状態によっては放置というのも一つの選択肢ですので、一伸先生のご意見も正しいとは思います。でも、患者さんご本人が大丈夫かどうかを判断するのは難しいので、抜けた歯をそのままにせずに、歯を抜くに至った原因を判断してもらって、きちんと治療に通う事によって次の歯が抜けないようにしていただきたいと思います。

 クリスマスレシートに引き続き、1月のお正月レシートを作成してみました。できるだけ季節毎に変えた方が楽しいですね。来年の事を言うと鬼に笑われるそうですが、2月のモチーフは、「節分」にしようと思っています。
jan.bmp

 今年の診療も無事終了しました。
 
 最終日は予備日だったのですが、矯正が終了して矯正装置を除去する患者さんと、ポーセレン冠のセットの患者さんなど数名の患者さんの予約が入っていました。スタッフは診療斑と大掃除斑に分かれて、奥の個室で患者さんの診療を行っている間、診療室内の大掃除。患者さんがお帰りになったあとは本格的に大掃除をしました。

 床や窓は専門の業者さんにお願いしているので、普段使うワゴンやユニットの隅々を掃除します。午前中ですっかりキレイになった診療室にお供えの鏡餅を飾って大掃除は終了。恒例の出前のお寿司で昼食をとりました。

 午後から2時間ほど、今年の反省と来年の診療についてのスタッフミーティングを行い、今年の業務はすべて終了しました。
 
 皆様、一年間ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

 年内の通常診療は12月27日までです。28日午前中はご予約の方のみの診療となります。
 年明けは1月4日より通常診療です。
 緊急の場合は当院の留守番電話にメッセージをお残しください。

 お休み中の診療については下記もご参照ください。

熊本県歯科医師会口腔保健センター
 日曜・祝祭日・年末年始(12月31日-1月3日)
 Tel 096-343-4382
熊本市医師会熊本地域医療センター(歯科以外の緊急時)
 Tel 096-363-3311

 

治療例の患者さんはこのような順番で治療を行いました


1 まず、初期治療を行い、ブラッシングの練習と歯石の除去を行いました。
2 コンサルテーションを行い、治療の方針を決め修復治療に入ります。
3 開面金冠を外して樹脂で作った仮歯(Provisional Restoration)を装着しました。これにより、審美性と歯肉の回復を助けます。
4 根管治療(根の治療)をやり直しました。
5 歯冠が崩壊していたので土台を作り直しました。金属イオンの溶出による歯肉の黒ずみを防止し、より審美的な回復を行うためにファイバーポストを用いました。
6 顕微鏡下で歯の土台の仕上げ形成を行いプロビビョナルの調整を行いました。
7 歯肉の回復を待って、シリコン印象剤で型を採って石膏模型を作ります。
8 模型上でコーピングを作成し、実際の口腔内で適合をチェックします。
 この時、私と患者さんと実際に技工を担当する技工士さんとで色や形態のニュアンスを決めます。
9 素焼き(ビスケットベーク)の状態で噛み合わせのチェックと調整を行います。
10 技工所で表面のつや出し(グレージング)を行います。
11 口腔内にセットします。仮着と言ってこの段階では取り外し可能の状態です。
 仮着をしたまま、形態や機能についての修正が必要かどうか見きわめます。
12 最終的にセメントでセットします。
13 セット後は年に数回の経過観察を行います。

pfm_before.jpg  治療前の状態
 前歯の開面金冠の審美障害を主訴に来院されました。開面金冠は俗に「額縁冠」ともよばれ、かなり古い修復方法です。土台の歯は神経がなく、かなり変色しています。冠のふちの適合が良くないので歯肉の炎症があります。

pfm_after.jpg  治療後
 同じ患者さんの治療後です。中央の2本だけをメタルボンド冠で修復しています。歯肉の状態も良く、両隣のご自分の歯に比べても自然な仕上りが得られました。

保護者の皆様へのお願い小中学生までの年齢のお子様の歯とかみ合わせの治療と検診には保護者の方々のご協力が不可欠です。残念ながら、子供のときに「歯医者嫌い」になってしまうと大人になっても治らないことが多いようです。ホームページの冒頭にも書きましたが、これはその子の一生にわたってのQOL(生活の質)を低くしてしまう要因にもなりかねません。

まず、保護者の方にお願いしたいのは、お子様に歯科に対するネガティブなイメージを与えないように注意してください。ですから、どうか「はみがきをしないと虫歯になって(ここまでは問題ありません)、歯医者さんでガリガリ歯を削ってもらわんといかんようになるよ。」などという表現はされないでください。
また、私たちはお子様へウソをついて治療を行ったりはしません。「今日は見るだけ。」とか、「お薬を塗るだけ。」といって連れてこられると、お子様との信頼関係を保ったまま治療を行うのが難しくなります。理由をお話してやさしく励まして連れてきてあげてください。

治療が終わってがんばった子にはたくさんほめてあげてください。我慢できずに泣いてしまった子にもほめてあげてください。一度自信がつけば次からはもっと上手にできます。

最期まで治療をがんばった子と定期検診で虫歯が無かった子にはちょっとしたおもちゃのプレゼントがあります。

消しゴム消しゴム
最近、人気の「寿司消しゴム」と「動物消しゴム」です。ほかにもいろいろな種類があります。

抑制

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 TSD法や笑気吸入鎮静法が有効ではないお子さんの場合で、痛みや腫れなどがある場合はスタッフが手足を抑制して治療を行う場合もあります。体動が著しく、通常の方法では危険を伴う場合は抑制具を使用する事もありますが、基本的には治療に慣れてくると抑制を外して自分で自分自身をコントロールできる状態にもって行きます。

酸素と混合した笑気ガスをゆっくり呼吸する事によって、緊張をとり、リラックスした状態で治療を行う事ができます。笑気ガスは副作用の心配もなく、小さなお子様からお年寄りまで安全に使用する事ができます。

詳しくはこちらへ

お口にラテックスラバーでできた薄いゴム製のマスクをつけて治療を行います。お口の中に水が入らず、また唾液によって削った面が汚染される事が少ないので、確実な治療が可能です。

ラバーダムは1回限りの使い捨てですので、感染の心配もありません。ただし、ゴムアレルギーのあるお子さんの場合はあらかじめお知らせください。

治療に対するお子様の不安を和らげるための方法です。

Tell(お話)
まず、治療の「お話」をして何をするかを教えます。
(例:風でムシさんを吹き飛ばしておくすりをつめるんだよ)

Show(見せる)
実際に使う器具を見せます。もちろん、先が尖った器具や注射針などは見せませんけれど。
場合によっては、危険がない器具(エアーシュリンジ)等には実際に触らせます。
歯を削る道具などは実際に作動させて音がしても水と風が出るだけである事を確認させます。

DO(治療)
治療中も場合によっては手鏡で治療を見せます。大人でも、何をされている判らないと不安ですよね。

1.治療を始める前の検査

 まず、最初に診療室の雰囲気になれてもらうために一人で椅子に座って、担当の衛生士とお話をしたり、うがいをする練習をします。うがいが上手にできて慣れてきたら、ミラーをお口の中にいれる練習をします。

 最初は虫歯のチェックです。
 次にかみ合わせのチェックと異常習癖(指しゃぶりや舌癖など)のチェックを行います。
 ここまでが上手に出来た子は、レントゲン室で左右の奥歯の咬翼法のレントゲンを取ります。

 最期にお口の中をデジタルカメラで撮影します。これは、治療の経過や成長発育による変化を記録するための記録です。

2.説明

 デジタルレントゲン、デジタルカメラで撮影した今のお口の中の状態をコンピューターの画面上で説明します。幼稚園以上のお子さんでしたら、虫歯やみがき残しを自分で見る事によって、治療に対する協力が得られやすくなります。また、成長や発育の過程における歯並びやかみ合わせの異常がある場合は現在の状態と今後の予測についての説明を行います。

 定期的に検診を受けているお子さんの場合は、以前のデータがコンピューターに保存してありますので、成長による歯並びやかみ合わせの変化、歯磨きの状態の変化を継続して観察することもできます。

3.治療

 緊急の場合(激しい痛み、外傷による折れた歯がある)を除いては、治療はむりせずゆっくりと進めます。お子さんたちは日々成長していますので、たとえ今日は出来ない事でも、無理をして恐怖心を与える事をしなければ来週は出来るようになるかもしれません。痛くない、怖くない治療を心がけていますので、お子さんの体調や精神状態によっては治療の内容を変更する場合もありますので、ご了承ください。また、乳歯の虫歯は永久歯との生え変わりの時期がありますので、虫歯の進行によっては生え変わりが近い歯は治療を行わず、経過を観察する場合もあります。

 治療後は毎回、処置の内容と治療後の注意、次回の処置の内容について説明をします。

4.予防

 成長の段階に合わせた正しい予防と清掃の知識と習慣を身に付けていただくように、さまざまな指導を行います。特に基本のブラッシング指導はほぼすべてのお子さんに対して実施しています。「弘法は筆を選ばず」と言いますが、ブラッシングの基本は正しいブラシの選択と使い方です。当院では、指導に際してそれぞれのお子さんにあったサイズと堅さ大きさのブラシを無料で差し上げています。

 また、虫歯になりにくいい丈夫な歯を作るためのフッ素の応用プログラムを取り入れ、発達の段階にあった正しいフッ素の使い方についての説明をおこないます。フッ素の塗布やフッ素洗口溶液の指導も行っております。

 フッ素についての詳細はこちらをご覧下さい。

 また、予防といっても虫歯予防だけが中心ではありません。適切な時期に適切な処置を行えば、全部の歯に矯正装置をつけて治療を行わなくても、きれいな歯並びにする事ができます。永久歯の邪魔をしている乳歯を早めに抜いたり、簡単な装置でかみ合わせのずれを解消したりするのも、予防処置の一部です。

5.経過観察

 大人と違って、お子さんたちのかみ合わせの状態は日々変化しています。また、乳歯は一度治療したところの周辺から虫歯になる確率が高く、油断はできません。おおよそ年に3?4回は経過を見ながらチェックをする必要があります。その際にフッ素を塗布したりブラッシングの練習のおさらいをしたりします。

 永久歯が生え始める時期にフッ素を利用するといちばん効果がありますし、かみ合わせのずれなどを生じやすい時期ですので、とくにこの時期には間隔を短くする場合もあります。

小児歯科と普通の歯科とどう違うのでしょうか?

 タイトルにもありますが、「子供は小さな大人ではありません」。ですから、治療法も違いますし、治療に使う薬も大人用のを少し使えば良いという訳ではありません。小児歯科では歯が生え始める前の0才児から、親知らずを除く28本の永久歯が萠えそろう中高生位までの口腔内の発達を踏まえた治療を行う歯科の領域です。また、それぞれのお子様の年齢と、それによる心理的・身体的・口腔的特徴をふまえ、虫歯の予防・治療、かみ合わせの誘導・育成・治療等を総合的に考慮した専門的な治療を行います。

 治療に際して、小さなお子様は泣いたり暴れたりする事もありますが、さまざまな方法を用いて歯医者さん嫌いのお子様を「歯医者さん好き」のお子様にする事ができます。

初診相談

 最初に虫歯と現在の歯並びの状態について診査します。その状態での大体の治療の見通しや治療開始の時期などについてお話します。

経過観察

 まだ、治療開始の時期ではないと判断した場合、3-4ヶ月おきの経過観察を行います。検診のたびに現在の状態と今後の見通しについて説明を行います。また、永久歯の生え変わりを見るために部分的なレントゲンを撮ったり、乳歯の抜歯などを行う事もあります。

矯正検査

 歯型、顎や歯のレントゲン、写真やその他の必要な資料を集めます。後日、資料を計測したり、コンピューターで分析を行い診断をします。

診断

 資料から総合的に判断した診断の結果の説明を行います。現在の問題点、治すべき部分、その方法、治療の目標、もしあるとすれば考えられる不利益などについて説明をします。また、どの時期にどのような装置を用いて、どれぐらいの期間の治療が必要かという見通しから必要な費用についての治療費用の見積もりを差し上げます。

治療開始

 治療を受ける本人や保護者の方の矯正治療を受ける意志が決まれば治療を開始します。治療を開始するまでは装置に関する費用は発生しません。

* 痛み
 装置を装着したり調整すると数日間、歯が浮いたような感じが出ることがあります。この間はあまり固いものは食べられません。痛みの程度としては小学校の低学年のお子さんでも耐えられる程度ですので、あまりご心配はいりません。必要な場合は鎮痛剤をお出しすることもあります。
* 口内炎
 口の中の装置が頬にあたって口内炎が出来ることがあります。通常は1週間ほどで収まりますが、歯の移動によって針金が余ってきた場合は装置を調整する必要がある場合もあります。口内炎が治るまでは塗り薬や装置をカバーするやわらかいロウを使うこともあります。
* 食事
 通常の食事は可能ですが、粘つくもの(チューインガム、ハイチュウなどのソフトキャンディ)や特に固いもの(おせんべい)などは装置を壊す可能性がありますので避けてください。
* 発音
 装置をつけてしばらくはいくぶん、しゃべりにくいかもしれません。しばらくすると慣れてきて普通通りにお話ができるようになります。
* 虫歯
 装置が入っていると歯磨きが難しくなりますので、きちんと磨けないと虫歯にかかりやすくなります。ですから、治療期間中は毎回チェックをして、歯磨きの指導を行います。また、必要な場合は担当の衛生士が装置の下のクリーニングを行い、フッ素のペーストで虫歯の予防を行います。もし、虫歯が出来ると一時的に装置を外さざるを得ない場合もあり、治療期間が長くなります。
* 楽器
 フルートやトランペットのような唇で音を作る楽器は演奏しにくいかもしれません。また、クラリネットなどのリード楽器は上顎前突(出っ歯)の状態を悪くする場合もありますので、パートを変更する事が必要かもしれません。バイオリンやピアノなど、直接口で演奏しない楽器は特に問題はありません。また、音楽の授業などでリコーダーやハーモニカを吹く程度でしたら、大きな問題は無いと思います。
* スポーツ
 直接、ボディコンタクトがあるような激しいスポーツ(ラグビー・空手・バスケットボール)等では直接、口の周りに打撃を受けると装置で口の中を切る可能性があります。そのため、場合によってはマウスピースなどの着用が必要になる場合があります。ただ、このようなスポーツでも小中学生のレベルでしたら特に問題になる事は無いとおもいます。その他のスポーツ(陸上、水泳など)については全く問題はありません。陸上の100mの世界記録保持者であったカール= ルイス選手が現役中に矯正治療を行っていたのは有名です。
* 友達・学校
 10年ほど前までは、矯正装置を装着すると学校の先生に「このような目的で矯正装置を装着しましたので、お友達から、からかわれたりしないように、ご配慮をお願いします。」というお手紙を書いていた事もありました。最近では、矯正治療をうけるお子さんが増えてきましたので、このような心配はほとんどありません。逆に、歯並びが悪いことを理由にからかわれたり、いじめられたりして矯正治療を希望するお子さんも増えてきました。
 さらに最近は装置をつけていることを楽しむために、ワイヤーを取り付けるためにカラフルなシリコンのゴムを使うこともできます。当院では常に30色ほどのゴムの中から選ぶことができます。もちろん、透明や歯の色(アイボリー)の目立たないゴムを選択することもできます。
* 装置の見た目
 歯の裏側からつける装置もありますが、かなり費用がかかる上、細かい調整が困難で治療期間も余分に必要なため、適応可能な症例が限られます。外側につける装置でも、歯と同じような色のセラミックの装置を使って治療を行う事もできます。セラミックの装置だと通常の金属の装置と比べて治療期間にもあまり差はありませんし、費用もさほどは余分にかかりません。

 顎の骨の中に植わっている歯を動かすためにはある程度の時間が必要です。通常、装置が入っている間は3週間から4週間に一度の通院になります。
 経過観察期間中は大体3ヶ月から1年に一度の来院となります。

 永久歯が生えるスペースがない場合や生える方向が悪くて生え変わりがスムースに行かない場合、乳歯を抜歯して永久歯が生えるスペースを確保することがあります。

 永久歯に生え変わった時に、歯が並ぶスペースと歯の大きさの不調和が残っている場合はこれを治療するのには2つの方法が考えられます。

 一つは歯が生える顎の骨のスペースを広げる方法です。矯正装置を使って歯列の幅を広げたり、奥歯をさらに奥へ移動して歯が生える場所を確保します。ただ、この方法では得られるスペースがどうしても限られるために、不調和が大きければ永久歯の本数を減らして歯を並べる方法が必要な場合もあります。もちろん、抜かずに治療を行う事が第一選択ですので、歯の本数を減らすかどうかの判断は、矯正専門医にとって非常に重要な判断です。
 このような判断を下すためには専門医による矯正学的な検査と診断が必要です。

 検査の内容は、

 1.上下歯列の型を採って石膏模型をつくり、顎の大きさと歯の大きさの不調和の程度を数値的に把握する。
 2.規格化された頭部全体のレントゲンを撮影し、これを分析する事により顎の骨の大きさや形、歯の生える方向や位置を調べる。
 3.断層パノラマレントゲンを撮影し、後から生える永久歯の過不足や位置、形を確認する。
 4.お口やお顔のスライド写真を撮影し、審美的な要素を検討する。
等があります。

以上の資料を元に審美性や患者さんのご主訴(気になるところ)を考慮に入れて、総合的に判定することになります。

 歯を抜くことにより食物を噛む能率が落ちることを心配される方もありますが、本数がそろっていてもでこぼこでかみ合わない状態に比べ、、抜歯してしっかりかみ合うように矯正治療を行った歯列のほうが遥かに効率良く物を噛むことが出来るのは言うまでもありません。また、審美性をより高めることが出来ますし、抜いたところの隙間が残ることもありません。

 抜歯すべきかどうかのボーダーラインにあったり、非抜歯での治療を強く希望される方の場合は双方の治療法によるメリット・デメリットについて十分説明と相談をおこなってから治療を開始します。

 基本的には大人になっても治療は可能です。ただし、すでに歯槽膿漏や虫歯があると先にそちらの治療を完了することが必要になります。以前は固定源となる奥歯が抜けてしまった場合は矯正治療を行う事は不可能でしたが、現在ではインプラントを併用して飛び出した前歯を下げたり、笑うと歯茎が見えるのを改善したりすることも可能です。

 成長期のお子さんに比べると、歯に矯正力を加えても顎の骨の反応がやや鈍く、歯が動く速度が遅くなる傾向はあります。ただ、患者さんご自身に「歯並びを治したい」という強い意志があるので、治療に協力的であり、結果として治療時間にはそれほど大きな差は無いとする意見もあります。

 また、上下の顎の成長をコントロールするような治療法は使えませんので、大きな顎の骨のずれがある場合、外科的な方法の併用も検討する必要があります。

 矯正治療は口蓋裂や顎の骨の手術を伴う特殊な場合を除いては一切、健康保険の適用を受けられません。
 目安として、早い時期に始めて第一段階の治療のみで終了できた場合で15-20万円、すべての歯に矯正装置をつけて数年間の治療を行った場合で50万円から60万円程となります。費用は症状や治療開始時の年齢、使用する装置によっても異なりますので詳細についてはご相談ください。また、医療ローン等での分割でのお支払いも可能です。

 尚、ご来院されての相談や説明には特別な費用は必要ありません。また、虫歯やフッ素塗布のために定期検診にご来院のお子様には無料で矯正治療の診査を行い、保護者の方にご説明をしております。

 発育段階にある子供の成長を阻害しないようにするために行う不正咬合の歯列矯正のように、歯列矯正を受ける人の年齢や矯正の目的などからみて歯列矯正が必要と認められる場合の費用は、医療費控除の対象になります。しかし、同じ歯列矯正でも、美容目的のための費用は、医療費控除の対象になりません。

一般に矯正治療のスケジュールは

経過観察
  ↓
第一段階の治療(装置をつけている時期)
  ↓
経過観察
  ↓
第二段階の治療
  ↓
保定期間
  ↓
経過観察

というような流れになります。

 症状や矯正治療開始時の年齢によっても違いますが、成長期のお子さんの場合は歯の生え変わりを見ながら第一段階の治療を1-2年行い、さらに様子を見ながら第二段階の治療を2-3年行う事もあります。歯がぜんぶきれいに並んでも後戻りしないように、取り外しの保定装置を使用する期間が必要です。また、顎の成長発育が終わるまでは経過観察が必要な場合があります。

 すでに、永久歯が生えそろっている場合は、すぐに第二段階の治療に入る場合もありますが、上下の顎のずれが大きい場合などは、治療期間が長くなる場合もあります。

 上下の顎の位置関係のずれ、上顎が下顎に比べて狭い場合や下顎が左右に曲がっている場合は乳歯列でも矯正治療を始めたほうが良い場合もあります。また指しゃぶりや飲み込むときに舌を突き出すなどの癖が原因になっている不正咬合の場合にも、早い時期から治療を開始する事もあります。

 また、まだ乳歯が残っていても永久歯へ生え変わりをスムースに行わせ、後々の治療が簡単になるように少し早めに乳歯を抜歯する事もあります。

 「何か異常があるかもしれない」と気になったら出来るだけ早めというのが望ましいです。
特に、上下の顎の位置関係のずれについては5-6歳の比較的早い時期に矯正治療を始めたほうが良い場合もあります。逆に顎の位置関係のずれがなく、でこぼこだけが問題の場合は最後の乳歯が抜ける前後に治療を開始する事もあります。背の伸び方や男の子が変声期を迎える時期が人それぞれであるように、歯の生え変わりも一概に何歳でこの歯が生えるという予測はできません。それぞれのお子さんにあった最適な治療の時期がありますので、乳歯が生え始めたら定期検診に連れてきてあげてください。

 また、たとえ大人になっても矯正治療は可能ですので、気になる事があれば早めにご相談ください。

一口に歯並びやかみ合わせが悪いと言っても、上下の顎の位置のずれによるものと、歯が並ぶスペースと歯の大きさの不調和によるものがあります。

 先天的な要因(遺伝)としては、子供の顔かたちが親に似るように上顎前突(俗に言う「出っ歯」)や下顎前突(受け口)などの上下の顎の関係が親から子供へ受け継がれる可能性がある事がわかっています。また、大きな歯の形質を受け継いだお子さんが大きな顎の形質も受け継げば問題はないのですが、小さな顎に大きな歯という組み合わせで形質を受け継げばでこぼこが生じます。

 後天的な要因(環境)としては、指しゃぶりなどの癖で歯を外へ押し出してしまったり、むし歯などで歯を抜いたままにしたことが原因で残った歯が移動してしまう事により、歯ならびを悪くすることもあります。また、最近では歯ごたえのあるものが敬遠されるような食生活の変化により、顎の骨の発育が悪くなり、歯ならびを悪くしているという指摘もあります。扁桃腺・アデノイド・アレルギ?性鼻炎などで、口を開けて息をするために起こると考えられる不正咬合(特に上顎前突)もあります。

 前田歯科医院で使っているレジにはUSBのコネクタがついていて、PCと接続してデータの転送ができるようになっています。また、「店名ロゴ」転送機能があって、bmpで作ったファイルをレジにDLしてレシートの画像をオリジナルで作成する事ができます。その機能を生かして自作したクリスマス限定レシートです。いかがでしょうか。
christmas.bmp

pfm.jpg ポーセレン冠は陶材焼き付け冠、PFM(Porcelain Fused to Metal)冠、メタルボンド(Metal Bond)など、様々な呼び方があります。金属(metal)に陶材(Porcelain)を焼き付け・接着(fuse・bonding)するという名前からお分かりのように鋳造して作った金属の土台(コーピング)の上に陶材(焼き物)の層を盛り上げ、炉の中で焼き付けて作ります。

 ポーセレン冠は審美修復治療のなかでも、最も歴史がある修復法であり、適切な方法で作成すれば、強度、機能、審美性を満たした修復が可能です。

 

 歯科用インプラントとは、歯の一部分に冠を被せたり、詰め物をするのではなく、歯が抜けてしまった場所に人工の歯の根を植えて歯を復元する治療法です。歯を失った部分の歯ぐきの骨にチタンでできた人工歯根(インプラントフィクスチャー)を植えます。インプラントを受け入れる歯ぐきの骨の状態が許せば、一本の歯から全部の歯までをインプラントを用いて機能回復する事ができます。

 植えたインプラントは通常3-6ヶ月で周囲の骨としっかり結合(オッセオインテグレーション)します。フィクスチャーの上にアバットメントと呼ばれる部分を連結し、その上に冠(上部構造)を接着します。

 耐久性も高く、違和感もなく、お食事をされたりお話をしたりという機能や見た目も自然の歯とほぼ同じです。

インプラントの詳細については前田歯科医院インプラントブログをご参照ください。

fixture.jpg fixture_1.jpg

 審美歯科治療とはEsthetic Dentistryの日本語訳です。審美歯科は「歯科治療」の一分野ですから、単に、キレイで見た目が良ければ充分なわけではありません。私はEsthetic Dentistryには次の4つの要素が不可欠であると考えています。

Esthetic(審美的)

 見た目が良いだけではなく、自然な美しさ。

Functional (機能的)

 よく噛める。痛くない。顎の筋肉や関節に負担をかけない。

Structural(構造的)

 壊れない。長持ちする。

Biologic(生物学的)

 腫れない。痛みがない。

 時々、審美歯科治療を美容整形の歯科版のように勘違いされている方があります。美容歯科(Cosmetic Dentistry)というのも別にあるそうですが、審美歯科治療は見た目だけではなく、きちんと機能する事が前提になります。たとえば鼻が1cm高くても低くても、呼吸をするのに問題がなく、きちんと匂いをかぐ事ができば少なくとも「機能的には」問題はありません。ところが、前歯の1本の長さを0.1mm長くし過ぎると冠が壊れたり、歯槽膿漏の原因になったり、顎関節症の原因になってしまう場合もあります。これではどんなにキレイな冠を入れても意味がありません。

 また、すべての歯を削って白い冠を被せて出来上がり、ではありません。きちんとした検査と診断を行い、矯正治療やインプラント治療をオプションに加える事により、手を加える歯の本数を少なくする事もあります。このような準備を経てカウンセリングの上、患者さんんと治療のゴールを設定し自然で美しい笑顔のための治療を開始します。

 酸素飽和度が低下する疾患には様々なものがあります。全身状態に問題がある方は必ず初診時の問診表にご記入ください。また、他の病気で他科の診療を受けていらっしゃる方も必ずお教えください。

1)肺胞低換気のある疾患
喘息、肺気腫、慢性気管支炎、肺線維症、脊椎弯曲症、肥満、腹水、重症筋無力症、ポリオ、脳脊髄外傷、筋萎縮性側索硬化症、脳梗塞など。

2)換気血流比不均等分布のある疾患
喘息、肺気腫、慢性気管支炎、肺炎、肺梗塞、心不全、長期臥床者(背側の無気肺)など。

3)拡散障害のある疾患
特発性間質性肺炎、膠原病、肺高血圧症、肺水腫、心不全、尿毒症、肺血管の血栓・塞栓など。

4)動静脈血混合のある疾患
肺炎、肝硬変、肺動静脈瘻、先天性心疾患など。

5)静脈血酸素含量の低下
発熱、全身痙攣、甲状腺機能亢進、貧血など。

(諏訪邦夫:パルスオキシメーター、中外医学社、東京、1992.より)

 NHKでやっている海外ドラマ ER(救急救命室)をごらんになった事がありますか?

 よくあるシーンなのですが、意識不明の患者さんが運び込まれてきます。モニターをしている看護師さんが「酸素飽和度90に低下!」と警告します。レジデントが震える手でようやく気管内送管しようとしますが、「滲出液が多くて見えない」と叫びます。スタッフドクターが「替われ」と言いますが、レジデントは「もうすこし」とがんばります。看護師さんは「飽和度87,86,85,,,」とカウントダウンに入ります。「よし、入った」アンビューバックを繋いで呼吸を回復すると、看護師さんが「飽和度95に上昇」と言って、一安心です。ドラマと分かっていても、「飽和度80」と聞くとドキッとします。

 通常、意識がある状態で酸素飽和度が下がると非常に息苦しくなります。衛生士学院の臨床実習の学生さんに酸素飽和度を理解させるために、センサーを付けさせて息をこらえさせるという実習をやる事があります。喘息などの持病がなければ、健康な人で96-100%を示します。だんだん息苦しくなって顔が真っ赤になりますが、酸素飽和度はなかなか下がりません。もう、だめ、というあたりでようやく下がり始め、90%を切るのはかなり辛いです。90%より下がると警告音が鳴りますので、そこで呼吸を再開すると、そこから少し下がってあとは急激に回復します。

 平常時で95%を切っていると喘息や肺疾患などの呼吸不全を疑います。もし、常に90%を切る状態であれば日常生活で酸素療法が必要かもしれません。もともと呼吸器系や循環器系に基礎疾患をお持ちの患者さんが、治療中になんらかの原因で酸素飽和度が下がると重篤な症状を引き起こす可能性もありますので、初診時の問診にはかならずご協力ください。また、基礎疾患等でもともと酸素飽和度が低い患者さんでは酸素を投与して酸素飽和度を維持しながら治療を行う場合もあります。


 血液中には酸素を運ぶ細胞(ヘモグロビン)が大量に含まれています。ヘモグロビンは酸素を運んでいる時と「空」のときで色が違います。酸素を運んでいるときは鮮紅色で、酸素を放出すると暗赤色となります。ですから、肺から酸素を取り入れて末梢へ向かうヘモグロビンが多い動脈血は鮮紅色ですが、帰りの空荷のヘモグロビンが多い静脈血は暗赤色をしています。皆さんが血液検査の採血の時に目にされるのは静脈血ですから、意外と血液って赤くないんだなと思われた方もあるかもしれません。

 もしも、呼吸数が少なく浅くなったり、肺の換気機能が落ちてしまったら、動脈血にも酸素を運んでいないヘモグロビンが増えてきます。そうすると唇や爪など血液の色がわかりやすい部分の色が紫色になる状態(チアノーゼ)となります。チアノーゼは体が利用できる酸素の量が少なくなっているシグナルなのですが、人によってチアノーゼが分かりにくい場合もあるのでチアノーゼでなければ大丈夫という事でもありません。

 酸素飽和度とは血液中でどれぐらいのヘモグロビンが有効に酸素を運んでいるかという率をパーセンテージで表します。最近は酸素飽和度計(パルスオキシメーター)を用いて指先につけたセンサーで簡単に酸素飽和度を計測する事ができます。
 酸素飽和度計(パルスオキシメーター)が無い時代は、患者さんの顔色や唇の色で酸素飽和度を類推していました。しかし、元々の顔色や血圧や貧血などの理由でこれがなかなか難しい場合もあります。また、術野の清潔を保つためにドレーピング(滅菌した布で術野の周りを覆う事)をしていたりすると顔が見えません。このような場合でもパルスオキシメーターを使用すれば、患者さんの状態を把握して比較的安全に処置を行う事が可能です。

crystal.jpg 高血圧や心臓の疾患を持った患者さんの処置を行う場合に、患者さんの様子や顔色だけでは全身状態を把握できない場合もあります。そのため、当院では脈拍・血圧・酸素飽和度・心電図を同時にモニターする歯科用生体モニターを使用しています。

進む歯医者の“個性化” 県内でも診療にひと工夫プラス(2003.11.12)

 「歯医者は怖い、というイメージを少しでも和らげたい」というのは、同市帯山、前田歯科医院の前田英俊院長(43)。七年前に開業して“歯科恐怖症”の人が少なくないことに気付いた。特に多いのが子どもで、「泣いたり暴れたりして治療ができなくなることもあった」。そこで取り入れたのが笑気吸入鎮静法。鎮静状態を誘う笑気ガスを鼻マスクから流し、「痛みを感じにくくし、時間感覚も鈍らせて」治療する。
 二十人に一人の割合で使用。「全身麻酔ではないので意識は保たれ、体に負担をかけることはなく安全」と前田院長。治療に慣れてくれば、使用しなくてもよくなるという。このほか、髪の毛ほどの細い注射針を使い、温度差による痛みを軽減するため麻酔薬を加温。麻酔の注入量を一定にすることで痛みを和らげる麻酔器も備える。
 「何をされるか分からないと思うのも恐怖感を誘う」と治療説明にも時間を割く。前田院長は「少しでも早く治療してほしいですから」と力を込める。

 緊張が強く笑気吸入鎮静法を希望されて来院された患者さんでも、何回か笑気を使って治療をしているうちに、徐々にリラックスされ治療に慣れてこられる方がたくさんいらっしゃいます。このような患者さんはそのうちに「今日は、笑気無しで治療できそうな気がします。」と言われる事が多いようです。そんな時は「それでは、今日は笑気なしで治療してみましょう。でも、ちょっとでも不安を感じたらいつでも笑気を使いますから、教えてくださいね。」と言って笑気吸入鎮静法を使わずに治療をします。
 そのまま「自信がつきました。」と完全に卒業される方もありますが、時々「今日はちょっと調子が悪いので笑気をお願いします。」と言われる方もあります。無理をする必要はありませんので、必要があれば笑気を使います。
 患者さんに強いストレスを感じさせる事の多い歯科治療ですが、少しでも患者さんの緊張が少なく、リラックスして治療を受けていただけるようにと願っています。

チクッとする麻酔の注射はいやですね
当院では少しでも痛みを軽減するために、様々な取り組みをしています。

 患者さんが注射が苦手なのは2つの原因があります。一つは注射針が刺さるときの痛み、もう一つは注射液が注入されるときの痛みがあるからです。

針の刺入時の痛みの軽減

 まず、表面麻酔による注射針の刺入点の麻酔をしてから麻酔をしています。これには歯茎の表面に塗るタイプとシールのように貼付けるタイプがあります。次に、髪の毛のように細い注射針(33G:従来の針の8分の1の外径)をすべての患者さんに使用しています。

コンピュータ制御による注入量制御方式歯科麻酔器の使用

コンピュータ制御の注入量制御方式の歯科麻酔装置は注入時の痛みを抑えてくれます。当院では2種類のコンピューター制御方式の歯科麻酔装置を使用しています。

images-1.jpeg The Wandは全く注射器のような形をしていませんが、コンピューター制御されたプランジャーが注射液筒の中の圧力をセンサーで感知し、痛みが最小になるようにコントロールをしてくれます。また、末梢の神経ではなくもう少し手前で痛みをブロックすることにより、唇を痺れさせずに歯の感覚だけを失わせるような特殊な麻酔を行う事もできます。前歯部での治療など、唇と歯の位置関係を詳細に検討する場合などに用いる事があります。

aneject.jpgもう一つの注射器、アネジェクトもコンピューター制御により麻酔薬の注入量をコントロールして痛みを最小限にします。さらには、注入速度をゆるやかに上げる事によりより痛みを軽減します。
 (難点は麻酔時に「星に願いを」の電子音が流れるのですが、毎日同じ曲を聞いている私がだんだん曲にあきてくる事ぐらいです。)

 また、とくに冬場は麻酔液の温度差による痛みが問題になる事がありますので、麻酔液の加温装置を用いて温度差による痛みを軽減しています。

当院では上記の最新の機器、材料を揃え、こわがりさん(^.^) の治療に備えています。

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 歯科治療は痛い・怖いと敬遠していませんか?
 副作用もなく安全に痛みと恐怖心を和らげてくれる笑気吸入鎮静法を使ってリラックスして治療を受けてみませんか。

笑気吸入鎮静法は下記のような目的に使うことができます

 歯科治療を受けたことがない小さなお子さんをリラックスさせて治療嫌いにさせない
 歯科治療に不安感、恐怖心、不快感を持っている方の治療
 異常な緊張、反射のために正確な治療が不可能となる嘔吐反射の強い方の治療
 心疾患、高血圧など内科的慢性疾患を持ち、歯科治療のストレスを軽減しないと治療が困難な方の治療
 歯科治療のストレスを軽減するべき高齢者の方の治療


笑気鎮静法を使うと意識がなくなったり眠ってしますか

 一般の歯科治療で用いるのは笑気麻酔(全身麻酔)ではなく、笑気吸入鎮静法ですので意識を失ったり眠ってしまうことはありません。この方法は、中枢神経のを抑制しますが、呼吸や血行を抑制する事はなく、意識も保たれた状態にあります。また、疼痛閾値(痛みを感じる限界)が上昇することによって痛みを感じにくくなったり、時間感覚が鈍くなる事によってあっというまに治療が終わったように感じるという利点もあります。

笑気ガスには副作用はないのでしょうか?

 笑気ガスは体内で分解されることなく、そのまま排出されますので、呼吸器系、肝臓、腎臓、代謝系などに負担をかけることはありません。ですから、小さなお子様も含めてほとんどの方に安全に使用することができますが、妊娠初期の方、呼吸器疾患(ぜんそく、肺気腫)の方、過去に笑気ガスを吸って不快感を感じたことのある方などには使用しません。

笑気鎮静法を使った治療はどのように行うのでしょうか?

1. 治療台を通常の治療の位置にして、寝ていただきます。
2. 鼻マスクをかけて、鼻から100%酸素を規則正しく呼吸をしていただきます。
3. 笑気の濃度を徐々に上げながら、適度な鎮静状態へと導きます。通常は30%前後を保ちます。少しお酒に酔ったような気分になったり、手足が暖かくなったような感じがすることがあります。
4. 5分ほどして、鎮静状態が確認されれば必要に応じて局所麻酔を行います。疼痛閾値が上昇しているのであまり強い痛みを感じません。
5. 鎮静の状態を観察しながら笑気の濃度を適正に保ち、歯科治療を行います。鎮静が深くなりすぎるようであれば、100%酸素に切り替える事により、簡単に鎮静の深さをコントロールできます。
6. 治療が終了すれば、100%酸素または空気に戻します。
7. そのままお帰りまで15分ほど待てば、そのまま帰宅できます。特に生活の制限はありませんが、車の運転をされる場合は少し長めに時間をおいたほうが良いとおもいます。待合室でゆっくりされてからご帰宅ください。

笑気鎮静法を使う治療には健康保険が適応されますか?

 笑気鎮静法を歯科治療に用いることは健康保健で認められています。費用は使用した笑気と酸素の量によって算定されます。

顕微鏡酔い

 歯科用の顕微鏡(マイクロスコープ)を使って細かい作業をしていると、乗り物酔いのような状態に陥って、胸がムカムカしたり、ひどい人は吐いてしまったりする事があります。俗に「顕微鏡酔い」状態です。もちろん、患者さんが気持ちが悪くなるのではなく、術者である我々が酔ってしまうのです。

 幸い私は大学を卒業して大学院に入ってから、アメリカの大学に勤務している間までほぼ8年、ずっと骨の微細構造の研究をしていましたので、顕微鏡を7?8時間のぞき続けても全く平気です。また、PS2の3Dゲームで鍛えているのも顕微鏡酔いに強い理由ではないかと思っています。

 ただし、顕微鏡が床に置いてある可動式のキャスターに固定してあると、アシスタントが近くを歩いただけで視野がプルプルと震えて、ちょっと酔いそうになる事があります。歯科用顕微鏡を買う前には、各社の顕微鏡を順番に借りて実際に使ってみました。もちろん、移動式でないとちょっと借りるわけにはいかないのですべてキャスター式のタイプでした。国産のメーカーで値段が安くてお買い得のように見えた顕微鏡は、本体の剛性が弱く一度揺れ始めるといつまでも視野がブルブル震えて使いものになりませんでした。構造設計で問題になったマンションみたいな顕微鏡です。結局、デザインはごついのですが、剛性が強くて視野の揺れが少ないGlobalの顕微鏡を買いました。それでも不安だったので、コンクリートの壁に直接取り付けてもらい、視野の揺れもなく快適に処置をしています。
(時々、顕微鏡のブームに頭をぶつけるととても痛いのだけが難点です。)

顕微鏡と食べ物

 顕微鏡下で細かい作業をする大敵は手の震えです。緊張すればするほど、手が震えますので、メンタルなコントロールも重要になります。顕微鏡を使った歯周外科処置の研修を受けていたとき、講師の先生からカフェインを摂取すると細かく手が震えるので処置の前にお茶やコーヒを飲まないようにと教えていただきました。他にも風邪薬や咳止めにも細かい手の震えの原因になるものがありますので、処置の前には薬は飲まないようにしています。
 もちろん、処置当日に重たい荷物を持ったりするのも手の震えの原因になります。私が朝からゴミを出しに行かないのは、手伝いたい気持ちは非常にあるのですが、職業的な制約なので泣く泣くやらないだけなのです。(そう言うくせに顕微鏡処置が無い日もゴミを出しに行かないという指摘もあります。)
 

顕微鏡手術用器具(ちょっとケチくさい話)

 ピンセットや持針器などはあまり変わった形の器具を使うわけではないのですが、非常に繊細で精度の高い器具が必要になります。そのため、チタン製の器具を多く使いますし、一本ずつが熟練した職人さんの手作りです。その分、非常に高価となってしまい、マイクロサージェーリー用のピンセットは1本10万円近くします。さらに、このような精密なマイクロサージェーリー用のピンセットは誤って床に落としたらもう修理もできません。多くの場合は廃棄処分になります。アシスタントにはあまりケチくさい事は言いたくないのですが、買ったときには必ず、「これは1本10万円だからぜーったいに落とさないようにしてね。」と念をおします。手術の前にMayo tableの上に並んでいる器具をみながら、「フルセット100万円だぁ」なんて思うと手が震えそうになりますが、処置を始めてしまうとそっちに集中してあまり気にはしてません。

歯科用マイクロスコープ(顕微鏡)

micro.jpg 歯科用マイクロスコープは、顕微鏡レベルで精密に歯を診査・診断および処置を行うためには必要不可欠の医療機器です。使いこなすためにはトレーニングが必要ですが、熟練すれば高倍率下で肉眼やルーペーを用いて観察していた時には想像も出来ないような精密さを持って術野を観察し処置を行う事が可能になります。歯科用マイクロスコープには歯周外科外科手術や冠の支台歯の形成、根管治療など幅広い用途があります。肉眼やルーペでの処置に比べ、治癒期間の短縮、さらに精密な適合、治療不可能であった根管の治療など様々な利点があります。

歯科用マイクロスコープの普及率

 高倍率の顕微鏡の使用は現代の歯科医療のレベルを変え、歯科医師の仕事自体を変えようとしています。 現在、米国の大学院生教育においてEndodontic(根管治療)のカリキュラムでは、Surgical Operating Microscope(SOM : 外科手術用顕微鏡)のトレーニングが必修となっています。 しかし、たとえアメリカでも歯科用顕微鏡を導入している歯科医院は決して多くはありません。ましてや日本での普及率は1%に満たないとの調査もあります。アメリカで行われた調査では、顕微鏡を用いずに治療を行っている歯科医師の多くは顕微鏡の必要性を感じていないと答えているそうです。それは顕微鏡を用いずに治療を行っている歯科医師は自分の治療の結果を顕微鏡で観察する機会がほとんどないからではないでしょうか。実際、ルーペーを用いて概形を形成し、顕微鏡を用いて仕上げをすると、その精度の違いにびっくりする事があります。まるで、ノコギリで切った面をサンドペーパーで仕上げるような感覚です。一旦、歯科用顕微鏡を使い始めると、顕微鏡下での処置と通常の処置の間の大きな治療の質の差が本当に良く理解できるようになります。
 

当院で使用している歯科用マイクロスコープ

 当院では米国Global社の歯科用顕微鏡を使用しています。Global社の歯科用顕微鏡は米国のEndodontist(根管治療専門医)の中で最も評価が高く、多くの米国の歯科医師が使っています。(実は私にGlobalの顕微鏡を勧めてくれた米国の根管治療専門医の受け売りです。)

 当院ではCCD方式に加え、イメージングプレート方式のデジタルレントゲン装置 Dentsply社製Denoptixを用いております。イメージングプレート方式のデジタルレントゲンには下記のような特徴があります。

柔らかなイメージングプレートで撮影時の苦痛を緩和

plate2[1].jpgVisualixのCCDセンサーは他社の物に比べると幾分薄いのですが、イメージングプレートに比べるとかなり厚くて固いCCDセンサーを直接口の中にいれる必要があります。しかし、イメージングプレートは通常のフィルムと同様に柔らかく柔軟性があるので、お口の中での苦痛が軽減できます。

大きなイメージングプレートで広い範囲を診断

sharp[1].jpgCCD方式のセンサーに比べ面積が広く、従来のフィルムと同じ面積の画像が得られます。一枚の画像で多くの歯の診断が可能となり、撮影枚数を減らすことができます。また、お子様の撮影には咬翼法という撮影方法を用いる事が可能ですので、一回の撮影で上下の小臼歯から大臼歯部までの8本近くの歯の虫歯と生え変わりの状態を確認する事ができます。

セファロもパノラマもデジタル化

kakudai[1].jpg矯正の診断の為に用いる特殊な撮影(セファログラム)も断層撮影を行うパノラマ撮影もデジタル化が可能です。このため、セファログラムのデータを分析ソフトにそのまま取り込むことによって、正確な矯正の診断が行えます。また、インプラント時に下歯槽管神経や上顎洞の位置を確認するのにも用いられるパノラマ撮影で、画像処理を行う事によってより的確な診断が行えます。

Visualix_HDI.jpg当院ではDentsply社のイメージングプレート方式のデジタルレントゲンに加え、同社のCCD方式のデジタルレントゲン装置Visualixを使用しています。CCDタイプのデジタルレントゲン装置はイメージングプレートタイプのデジタルレントゲン装置と比べて下記のような特徴があります。

X線被爆線量をフィルムに比べ約90%以上も低減

 イメージングプレートに比べてさらに感度が高いので被爆線量はほとんど問題になりません。ただし、撮影エリアが狭いのですべての歯を撮影しようとすると撮影枚数が非常に多くなってしまいますが、それでも通常のフィルムによる撮影より少ない被爆線量で撮影が可能です。また、X線量に対する寛容性(ラティチュード)が大きく、画像が濃すぎたり薄くなりすぎたりする事による「撮りなおし」が少ないのはイメージングプレートと同じです。

短い処理時間による診断までの時間短縮

画像は撮影と同時に有線のCCDセンサーを通じてコンピューターに取り込まれ、5秒程で処理が完了します。そのため、インプラントや歯周外科、抜歯などの手術中に正確な位置関係を把握するのに役立ちます。また、処理時間が短いため、センサーを口腔内に入れたまま、細かな位置決めをして必要な画像を得るのにも役立ちます。

さらに高い解像度による詳細な診断

images.jpegHD(High Definition)タイプのCCDセンサーを使っていますので、高解像度による診断が可能です。当院では用途に合わせてそれぞれのタイプのデジタルレントゲン装置を使い分けています。

denop.jpg 当院ではすべてのレントゲン装置をデジタル化しています。デジタルレントゲン装置には大きく分けてイメージングプレート方式とCCDセンサー方式がありますが、それぞれの方式の利点を生かすために、当院では両方の方式の装置を併用しています。

デジタルレントゲン装置の利点


X線被爆線量を約70-90%以上も低減

デジタルX線装置では従来のフィルムではなく、イメージングプレートやCCDセンサーを使います。これらの装置は従来のフィルムに比べて少ないX線でも良好な画像を得ることが出来るので、患者様への被爆線量をかなり軽減する事ができます。虫歯や歯ぐきの骨の状態を精密に診断するためには、通常少なくとも10枚のレントゲン撮影が必要です。最新のデジタルレントゲン装置を使えば10枚撮影しても従来のレントゲン装置で撮影する数枚分の放射線量しか浴びません。

 また、X線量に対する寛容性(ラティチュード)が大きく、広い範囲の放射線の量での計測が可能です。通常のフィルムは寛容性(ラティチュード)が小さいため骨の厚さや硬さにより、画像が濃すぎたり薄くなりすぎたりする事があり、診断ができずに撮り直しになる場合があります。デジタルですと撮り直しが少なくなる分だけ被爆線量も少なくなります。

 さらには鉛の防護エプロンを併用する事により、妊娠中の撮影等においてもほとんど問題がないレベルの放射線しか必要としません。


画像処理による的確な診断

contrast[1].jpg画像はコンピューターのモニター上に映し出されますので、濃度を調整したり、拡大、縮小などを行う事もできます。また、3次元表示、擬似カラー、輪郭強調などの操作を行うことにより、より的確な診断が容易です。また、画面上で直接、長さや角度を計測する事もできます。

また、従来のレントゲン装置では軟組織(歯ぐき)と硬組織(骨や歯)の診断にはちがう濃度での撮影が要求されるため、数枚の撮影が必要な場合もありましたが、濃淡をコンピューター上で補正する事により一回の撮影で多くの情報が得られます。

画面表示によるわかりやすい説明

screen[1].jpg従来のX線フィルムではほぼ等倍の大きさになりますので、直接フィルムをお見せしても、細かい所はなかなか説明が難しい事がありました。当院で使用しているデジタルレントゲンシステムはそれぞれの治療台に19インチのコンピューターモニターが設置されていますので、大きな画面で判りやすい説明が可能になります。

電子保存による劣化のない画像

お撮りしたX線画像はコンピューターに電子的に保存されますので、通常のフイルムのような経年的な画像の劣化がありません。5年10年という長期間の経過を追う場合、いつでも撮影時の画像を再現する事ができます。また、当院ではRAID 0およびミラーリングサーバーシステムを用いて貴重なデジタルデータが失われる事のないようにバックアップしております。

理由は受験を控えた夏休みに虫歯の治療に行って歯医者さんから「説教された」からです。

 子供の時から甘いもの好きで虫歯がたくさんありました。なにしろ、昭和30年から40年台にかけては日本の子供の虫歯が一番多かったころです。歯が痛くなるたびに近所の歯科医院で治療だけしてもらっていました。でもまた、すぐに虫歯を作っていました。友達も皆同じような状態でしたので、そのころは、まあそんなものだろうとしか考えていませんでした。幼稚園の頃、夜中に眠れないほど歯が痛くなって近所の歯医者さんに治療してもらった覚えもあります。

 18歳の時、右上の奥から3番目の歯がひどく痛くなってきました。今、考えると歯髄炎を起こしていたのだと思います。たまたま、その時は近所の歯医者さんには行きませんでした。それは祖父から「自分が通っている歯医者さんが上手だから」と勧められ、バスで20分ほどの熊本市の中心部の歯科医院に通う事にしたからです。

 予約の日に診療室に行くと、先生が口の中をを診査してくださって、レントゲンを撮影してもらい、痛いのはいやだなぁとドキドキして身構えていたら、いきなり先生に怒られました。

「君はせっかくの永久歯をこんな状態にして。もったいない!」

 それまで、他の歯医者さんでは治療はしてもらっても怒られた事はありませんでしたので、びっくりしました。でも、その先生が本当に「歯を削るのは惜しい」「もったいない」と思われている真摯なお気持ちがひしひしと伝わってきました。当時の私は生意気盛りの年頃でしたが、まったく、反発心など感じなかったのを覚えています。それからプラークコントロールの重要性などについて先生や衛生士さんから丁寧に説明をしていただき、虫歯の治療と平行してブラッシングの指導もしていただいて治療を終了しました。

 18歳の当時の私はその先生の歯科医師という職業ではなく、人間性に憧れを感じました。そして、自分もその先生のような歯科医師になりたいと思いました。一週間ほど一人で悩んだのですが、ある日、意を決して両親に歯学部を受験したいと打ち明けました。当時、私の父は個人で設計事務所を開いていました。私は漠然と工学部の建築科に行って父と一緒に仕事をするつもりでいましたし、父もそれを望んでいる事は良く分かっていました。結局、父にはかなり反対されたのですが、叔父に頼んで両親を説得してもらい志望校を工学部から歯学部に変え、学部開設の第一期生として長崎大学の歯学部に入りました。

 その先生は今もお元気で診療をされています。歯学部に入学した後、定期検診も兼ねて診療室へご挨拶に行ったときは、とても喜んでくださいました。以来、開業する際の心得や歯科医師としての勉強の方法などを教えていただき、公私にわたってお世話になっております。

 私もいまではその当時の先生の年齢を越えてしまいました。その先生のような歯科医師になれたかどうかを自問しても自信はありませんが、18歳のあの日、歯科医師になることを決めたそのときの気持ちを忘れずに診療を続けたいと思っています。

Q レーザーで虫歯を削る事ができますか

 ネオジウムヤグやエルビウムヤグレーザーを用いれば浅い初期の虫歯を蒸散させる事が出来ます。レーザーで虫歯を蒸散させる感覚はちょうど雪に水をかけて穴をあける感じに似ています。あまり正確に深さをコントロールする事はできません。ですから、浅い虫歯でその後にコンポジットレジンを充填できる場合には良いのですが、金属の詰め物が必要な場合は正確な窩洞形成は無理です。
 浅い虫歯の治療であればマイクロモーターと5倍速のコントラを用いて切削したほうがよほど痛みもありませんし、麻酔も必要ありません。レーザーだけで虫歯の治療を行うのはあまり意味がない事かもしれません。
 ただし、通常の機械で切削した後に、切削した面にレーザーを当てると歯の表面の結晶構造が変わって強度が増したり、切削によってダメージを受けた歯髄を回復させるなどの効果があります。

Q レーザーで歯槽膿漏を治せますか

 Yesであり、Noでもあります。この答えを考えるには歯槽膿漏の原因と進行について考える必要があります。

 歯周病の原因は?
 まず、歯茎の中に住み着いた細菌が炎症を起こし、歯と歯茎の間の隙間(歯周ポケット)を深くします。これが歯肉炎です。これを放置すると歯の表面には歯垢がカルシウムと結びついてこびりついた歯石がつき、ここに、嫌気性菌が繁殖します。これの状態になると歯周炎になります。歯石がついて嫌気性菌が繁殖すると歯磨きだけでこれを取り除く事はできません。しかも、歯の根の先端に向かって奥深くにどんどん進行します。細菌の出す毒素の影響で歯を支える歯槽骨が溶けてしまい、ぐらぐらして歯が抜けてしまいます。

 レーザーで出来る事
 レーザーには炎症を抑える作用がありますので、歯肉炎や歯周病で腫れた歯肉に照射すると炎症を軽減してくれます。また、歯周病から膿瘍を作って膿みが溜まっている場合、レーザーで無痛的に切開を行い、排膿する事もできます。通常の治療にレーザーを併用することで、患者さんの不快症状を軽減する事は可能です。
 また、石英ガラスの細いチップで導光する種類のレーザーなら直接、歯周ポケット内に照射をして細菌の量を減らすことも可能です。ただし、Nd-Yagレーザーを使って初期治療を行った場合と通常の治療を行った場合では最終的な治療効果に大きな差はなかったという論文もあります。
 
 裏付けのない治療法にご注意

 インターネットで検索するとレーザーのみを使って、歯磨き指導も通常の歯石除去も行わず、数回で歯周病が完治するような広告も見受けられます。(しかも全額自費だそうです)一時的な症状の軽減にはなるかもしれませんが、私はこのような治療には学問的なエビデンスが無いと思います。ですから、歯周病を根治させるには機械的な方法による歯石の除去と根面の平滑化(機械や手用器具による歯石の除去)とプラークコントロールが必要であると考えています。

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 当院で使用している炭酸ガスレーザー装置 Opelaser 03Sです。現在、歯科医療に用いられている主なレーザーとしては、半導体レーザー、Nd-YAGレーザー、Er-YAGレーザー、炭酸ガスレーザーなどがあります。
炭酸ガスレーザーは、遠赤外線領域10,600nmの波長を持ち、強い熱作用があって軟組織に対する吸収が非常によく、レーザーの到達深度も浅層に限局することから組織透過性がありません。また、一瞬のうちに照射部組織の表層を蒸散させるので治療部位以外の周囲の組織へのダメージが少ない特徴があります。

 当院では1997年より炭酸ガスレーザーを導入し治療に用いています。

炭酸ガスレーザーの用途

○歯肉の炎症軽減

歯槽膿漏の急性発作、親知らずの痛みなどの急な炎症がある時、腫れている場所へレーザーを当てると、治りが早くなり、痛みが引きやすくなります。

○口内炎、アフタ、ヘルペス、義歯による傷の鎮痛・消炎

アフタなどが出来た場所への1?2回のレーザー照射で、痛みが引き、治りも早くなります。また、義歯の痛みも軽減されるので、義歯をあまりたくさん削る必要がありません。

○根管治療時の根管消毒

 神経の治療の時に毎回レーザーを照射すると痛みや腫れが早くよくなります。また、根の回りの組織に作用して炎症が治りやすくなります。

 炎症が治まって根の中に薬を詰めなおす場合もレーザーを用いて根管(歯の神経が入っている管)内を消毒すると術後の痛みや腫れがおこりにくくなります。

○形成後の疼痛緩和と歯面強化

 虫歯を削った後の歯面にレーザーを照射する事によって、一時的にダメージを受けた歯髄の回復を促し、術後の痛みを軽減します。また、レーザーを照射した部分の歯面は結晶構造が変化して耐酸性が増す事が分かっています。

○抜歯後、歯周外科治療後の治癒促進、疼痛緩和

 抜歯や歯周外科治療の後に、処置部位をその周辺も含めてレーザー照射しておくと、止血が促進され、翌日の痛みや腫れが軽減し、治りも早くなります。インプラントの手術の後の腫れや痛みを抑える効果もあります。

○小帯切除

 小帯(頬と歯茎を結ぶスジ)が短くて舌や頬の動きを制限していたり、小帯が厚すぎて歯と歯が開いてしまう事があります。このような場合は小帯を切除しなくてはなりませんが、レーザーを使えばメスによる切除に比べて簡単で、出血もなく縫う必要がありません。痛みも少なくなります。

いままで手術が難しかった小さなお子さんにも簡単に手術を行う事が可能です。

○歯肉の切除

 冠(かぶせもの)をいれるために、歯を削った後に歯型をとる時、歯肉が歯を覆ってしまいうまく型がとれないことがあります。また、義歯をつくる際、ぶよぶよに腫れた歯肉があると義歯がうまく合わない場合があります。従来は電気メスや通常のメスを用いてこれを除去していましたが、術後、治るまでに時間がかかり、痛みを伴う場合もありました。

 レーザーを照射してこのような歯肉を除去すると、出血も少ないのでその後の治療がスムーズに進み、治癒も他の方法より早くなります。

○知覚過敏処置

 むし歯でないのに冷たいものがしみる場合、歯の根元が露出してしみている(象牙質知覚過敏症)ことが多いようです。レーザーを歯または根元の歯茎に照射すると、しみる感じが楽になります。効果には個人差があるので、何回か繰り返し照射する場合もあります。また、知覚過敏の治療薬を同時に塗布するとさらに効果的です。

○歯肉のメラニン沈着の除去

歯茎の表面にメラニン色素が沈着して黒ずんでいる場合、レーザーを用いて色素を除去すると健康なピンク色の歯茎に戻すことができます。治療は通常、数回レーザーを歯茎に照射するだけです。

歯肉のメラニン沈着の除去を除き、上記の全ての処置は健康保険の範囲内の治療となります。

誤って洗口液や顆粒を飲み込んでしまった場合の対処

まず落ち着いて飲み込んだ量を確認してください

 ミラノールの袋には劇薬と記載してありますが、これは水に溶かす前の濃度での適用です。指示通りに水に溶かしたフッ素洗口液は普通薬の扱いになります。落ち着いて飲み込んだ量を確認してください。

取り分けた洗口液(1回分)を全部飲み込んでしまった場合

 まず、フッ素洗口液のフッ素濃度は250ppm(0.025%)ですが、これを7?10cc専用のコップに取り分けた場合、この中には1.75mg?2.5mgのフッ素が含まれています。この液で30秒間うがいをして吐き出した後、実際に口に残るフッ素は7ccで 0.26mg、10ccで0.38mg程度です。この量については全く問題がありません。

 もし、1回分のぶくぶくうがいの液を吐き出さずに全量飲み込んでしまった場合を考えてみます。化学物質による急性中毒(吐き気がしたり、下痢をしたりする)の発現量は体重に比例します。フッ素の急性中毒発現量は体重1kg当たり2mg以上のフッ素を一度に飲み込んだ場合(2mg/ kg)とされています。平均体重から急性中毒発現量を計算すると36mgとなりますが、7?10cc専用のコップに取り分けた溶液中のフッ素量は75mg?2.5mgとなります。これは急性中毒量の1/20ですので、心配はありません。

年 齢 洗口液量 フッ素量 平均体重 急性中毒発現量
5?6歳児 7cc 1.75mg 18?19Kg 36?38mg
7歳児 10cc 2.5mg 24Kg 48mg


誤って顆粒を食べたりフッ素洗口液を大量に飲み込んだりした場合

 まず、応急的に牛乳を飲ませて(100cc以上)させてください。次に飲み込んだ物の種類と量と症状(嘔吐、腹痛、下痢)を確認し、小児科や救急病院などを受診してください。
  体重18-19kgの5-6歳児が200ccの容器に半分ほど残っていたうがい液を全量飲み込んだ場合、飲み込んだフッ素量は25mgとなり急性中毒量の約0.7倍となります。同様に、200ccの容器に調製したばかりで全量が残っていたものを全部飲み込んでしまった場合は飲み込んだフッ素量は50mgで急性中毒量の1.5倍になります。この場合は下痢や嘔吐などの急性中毒症状を起こす可能性が高いと思われます。
 
飲み込んだ量と症状の予測は下記のとおりですが、念のため医師の診察を受けてください。

年 齢
種 類
飲み込み量
フッ素量
急性中毒発現量との比較
症状予測

5?6歳児
(体重18?19Kg)

フッ素洗口液
(ミラノール顆粒)
200cc(1包)
50mg
ほぼ1.5倍
中等度
5?6歳児
(体重18?19Kg)
フッ素洗口液
(ミラノール顆粒)
100cc(半包)
25mg
ほぼ0.7倍
軽 度


ちなみにフッ素の推定致死量は体重1kgあたり40?45mgですので、体重18kgの小児では720mgとなります。たとえ1包分を全部飲み込んでしまっても、即座に命に係わる可能性は低いと考えられます。落ち着いて対処してください。また、うがい液自体に甘み等はなく、子供が好んで食べる可能性は低いと思われます。

 フッ素イオン配合のスプレーは商品名:レノビーゴとしてゾンネボード薬品株式会社から販売されています。子供も大人も使用可能です。ほとんど無味無臭ですが、わずかにレモンの香りと甘味があり、さわやかな使用感です。容器は35ml入りで約2ヶ月分となりますので、ミラノールよりやや割高ですが携帯には便利ですので、我が家でも旅行中にはレノビーゴを使っています。

 6歳児の急性中毒量で計算すると11本以上一気飲み?しない限りは大丈夫ですが、かならず保護者の方の監督の元に使用してください。
効能・効果

○虫歯の発生及び進行の予防
○歯周病(歯槽膿漏)の予防
○歯肉炎の予防
○歯を白くする

成分

フッ化ナトリウム・グリチルリチン酸ジカリウム・安息香酸ナトリウム・香料
(フッ素濃度100ppm 1回に10噴霧してフッ素0.02mg)

使用法

1. まず、歯ブラシと歯磨きを使ってよく歯を磨き、汚れを落として口をすすいで下さい。
2. 次に歯ブラシにレノビーゴを適量(1回の使用時10吹前後)吹きつけて、歯のすみずみに行きわたるように歯ブラシで磨いて下さい。
3. すぐに口をすすがないで、少しの間を置いてから水ですすいで下さい。

容器とうがい液の調製

 最初にうがい液を作って保存するための容器と1回分のうがい液を計量するカップが必要です。容器はきちんと密閉できるものであれば他のものでも大丈夫ですが、ガラスの容器は使えません。ミラノール(フッ素の粉末)は 1包を200ccの水に溶かすとちょうど良い濃度(約200ppm)になるように調整されています。費用は最初は容器が300円、ミラノールは半年分9包で1220円です。

1回の使用量

 年齢3?4歳 5ml
 年齢5?6歳 7ml
 小学生以上 10 ml

調製

200mlの専用容器にミラノール顆粒1包を入れ水道水(アルカリイオン水等は不可)を加え軽く振り混ぜ洗口液を作ります。とても簡単ですが、正しい濃度になるように保護者の方が調製してください。

使用法

歯ブラシでしっかりとお口の中をきれいに磨いてください。歯の表面にばい菌が作るバイオフィルムがあるとフッ素の効果が十分に発揮できないかもしれません。適量を口に含み30秒間ブクブクうがいをします。30秒たったら液を吐き出し、その後30分間飲食を控えます。フッ素洗口をしてから約30分以内に飲んだり食べたりすると、フッ素の効果がおちてしまいます。ですから、洗口後約30分間飲食を避ければ一日のうち、どの時間にフッ素うがいをしても結構です。唾液の分泌量を考えると、できれば寝る前に歯を磨いてからフッ素うがいを行うのが一番効果的かもしれません。

保存法

残りの洗口液は冷蔵庫に保管してください。夏場に室温で放置しておくと水が腐ります。

使用前に歯科医師等の指導が義務付けられています。

 至適濃度のフッ素の利用には一切の副作用や危険はありません
 ただし、どんな薬でも、また、たとえ食物でも一時期に大量に摂取すると体に害を及ぼすことがありますので、適切な量のフッ素を摂取することが重要です。

 フッ素は体重20kgのお子さんでは急性中毒量(大量に摂取して吐き気がしたりする量)は40mgですが、一回分7ccのフッ素量は1.75mg しかないので、間違えて一回分のうがい液を全部飲み込んでしまっても中毒をおこすことはありません。しかし、不必要な量のフッ素を摂取し続ける事を避けるために吐き出す事を確認してください。また、液を吐き出した後、口のなかに残るフッ素の量は、お茶1?2杯分に含まれるフッ素の量と同じですので、うがいに関して問題はありません。ぶくぶくうがいをして吐き出す事ができないお子様のためには歯ブラシにうがい液をつけて磨く方法もあります。

 至適レベルでのフッ素使用のに対して声高に反対を唱えるグループがあります。中には癌、アルツハイマー症、ダウン症、さらにはHIVにいたるまで、存在もしないフッ素との関連性を捏造しインターネット上で発表しているものもあります。このような誤ったデータに惑わされないためにはニセ学会誌ではなく、きちんと認められた学会雑誌に発表されたデータを元に検証を加えるべきです。フッ素の安全性について詳細に検証を加えたデータとしてアメリカ歯科医師会がまとめたFluoridation Factsがあります。宮崎県子供の歯を守る会の山下先生と長崎大学の川崎先生が翻訳されたものがこちらで公開されています。

 フッ素は生えてきて間もない歯に使うと一番効果的です。乳歯は生後6ヶ月から3歳半頃まで、永久歯(親知らずは除く)は4歳頃から中学3年生頃までに生えてくるから、その時期に使うと一番効果があります。また、中学生までフッ素うがいを続けた子は大人になっても虫歯が60%も少ないという研究が日本で発表されています。でも、最近では、大人の歯の根面のむし歯にも20?30%の予防効果があるという研究報告もありますし、フッ素の利用は一生続けたほうが良いでしょう。

 日本ではフッ素塗布、フッ素洗口、歯磨き粉へのフッ素添加が使われていますが、外国では水道水のフッ素量を適正に調整する方法も使われています。これらの方法を効果が高い順番にならべると

水道水のフッ素量適正化>フッ素洗口>フッ素塗布>歯磨き粉
となります。

水道水のフッ素量適正化
 いちばん効果が高い水道水のフッ素量適正化は、日本ではいくつかの自治体で準備に入っている段階でまだ実施されてはいません。この方法は世界中で広く利用され、約60ヶ国、3億6千万人以上の人々のむし歯予防に役立っています。米国では1万の地域の1億4千5百万人が利用しています。

フッ素洗口
 フッ素洗口は比較的低濃度のフッ素水溶液を用いて、ご家庭でうがいをする方法です。WHOの勧告では全量を飲み込んでしまう可能性のある6歳以下には薦められないとあります。しかし、フッ素洗口の応用は一概に何歳からというのではなく、それぞれのお子さんによって発達の段階がちがいますので、ご家庭で保護者の方の監督のもとにきちんと実施されるのであれば4歳前後から始めることも可能であると思います。低濃度のフッ素溶液を歯ブラシにつけて磨いたり、フッ素のスプレーを使うのも良い方法かもしれません。

 できれば、幼稚園、保育園、小学校といった地域ぐるみでの取り組みが望ましく、熊本県の中央町では渡辺賢治先生を中心としたフッ化物の応用とヘルスプロモーションの展開による域歯科保健活動により学童の虫歯を劇的に減少させています。

フッ素塗布
 フッ素塗布は比較的高濃度のフッ素製剤を直接塗布または歯の形にあわせたトレーを使って歯に行き渡らせる方法です。高濃度のフッ素を用いるため、必ず歯科医師や歯科衛生士によって塗布されなくてはなりません。

歯磨きへのフッ素の添加
 歯磨き粉へのフッ素の添加はいちばん一般的な方法で、フッ素の入っていない歯磨き粉を見つけるほうが難しいかもしれませんが、通常の磨き方では実はあまり効果は期待できません。フッ素が効果を発揮しやすい、低発泡性で低刺激の歯磨き剤も市販されています。

 フッ素には歯の質を強くする効果と、むし歯の原因菌が酸を出すのを抑えるという2つのむし歯予防の作用があります。ですから、相乗効果でむし歯ができる確率を減らし、さらには出来てしまったむし歯の進行を抑える作用があります。
 もう少し詳しく説明すると、歯が生えてすぐ、表面のエナメル質のハイドロキシアパタイト結晶がフッ素に触れると、フルオロアパタイト結晶に変わります。フルオロアパタイト結晶は見た目は同じですが、酸に溶けにくく、虫歯にもなりにくいという性質があります。また最近では、フッ素には小さいむし歯の部分にカルシウムの結晶をつくり、初期の虫歯を治してくれる「再石灰化作用」という働きもあることが判っています。

* 原則として領収書の再発行はいたしておりません。大切に保管してください。
* 医院名、住所、電話番号、発行日、金額が明記されたレシートは正式な領収書として通用します。
  改めて、月ごとや年間の領収書は発行いたしませんので、ご了承ください。
* 申告締め切り近くは込み合いますので、お問い合わせはお早めにお願いいたします。
* 医療保険の支払者側の指示により、保険診療分と自費診療分については領収書が別になります。
  医療費控除の申告上には問題はありません。
* 印紙税法により医療機関の領収書および治療の見積書は印紙免除となっております。
  印紙の貼付がなくとも正式なものとして通用します。

歯の治療に伴う一般的な費用が医療費控除の対象となるかの判断

 歯の治療は、高価な材料を使用することもあり、冠を被せたりブリッジを作った場合は治療費も高額になる場合があります。インプラントやオールセラミックでの治療は健康保険の適応範囲外のいわゆる自由診療になるものもあります。このような場合、一般的に支出される水準を著しく超えると認められる特殊なものは医療費控除の対象になりません。しかし、金やポーセレンをつかった冠の装着は一般的な治療ですから医療費控除の対象になります。

発育段階にあるお子さんの正常な成長を阻害しないようにするために行う不正咬合の歯列矯正のように、歯列矯正を受ける人の年齢や矯正の目的などからみて歯列矯正が必要と認められる場合の費用は、医療費控除の対象になります。しかし、同じ歯列矯正でも、主に美容のために行う矯正治療の費用は、医療費控除の対象になりません。ただし、高度な顎変形を伴う場合などは対象となる場合もあります。

治療のための通院費も医療費控除の対象になります。お子さんが小さいためお母さんが付添わなければ通院できないようなときは、お母さんの交通費も通院費に含まれます。通院費は、診察券などで通院した日を確認できるようにしておくとともに金額を記録しておくようにしてください。通院費として認められるのは公共交通機関などを利用したときの費用のみです。例えば、自家用車で通院したときのガソリン代といったものは、医療費控除の対象になりません。

歯の治療費を歯科ローンにより支払う場合

歯科ローンは、患者さんが支払うべき治療費を信販会社が立替払いをして、その立替分を患者さんが分割で信販会社に返済していくものです。したがって、信販会社が立替払いをした金額は、その立替払いをした年の医療費控除の対象になります。なお、歯科ローンを利用した場合には、患者さん側には歯科医院からの領収書がありませんので(領収書は信販会社に対して発行されています)この場合には、医療費控除を受けるときの添付書類として、歯科ローンの契約書の写しを用意してください。クレジットカードによりお支払いされた場合は患者さんの控えを大切に保存しておいてください。

(注)金利及び手数料相当分は医療費控除の対象になりませんからご注意ください。

医療費控除を受ける場合の注意事項

治療中に年が変わるときは、それぞれの年に支払った医療費の額が、各年分の医療費控除の対象となります。実際にお支払いになった金額が対象になりますので、 健康保険組合などから補てんされる金額がある場合には、医療費から差し引く必要があります。

このページの内容は「タックスアンサー・ホームページ」より歯科治療の医療費に関する部分を抜粋転載したものです。内容の詳細につきましては、所轄の税務署へご相談ください。

医療費控除とは

 自分自身や家族のために医療費を支払った場合には、一定の金額の所得控除を受けることができます。これを医療費控除といいます。医療費控除は、所得金額から一定の金額を差し引くもので、控除を受けた金額に応じた所得税が軽減されます。

医療費控除の対象となる医療費の要件

○納税者が、自分自身又は自分と生計を一にする配偶者やその他の親族のために支払った医療費であること。
 ○その年の1月1日から12月31日までに支払った医療費であること。

医療費控除の対象となる金額

 医療費控除の対象となる金額は、次の式で計算した金額(最高で200万)です。

  医療費控除の対象となる金額 = 
     実際に支払った医療費の合計額?保険金などで補てんされる金額)?10万円

 保険金などで補てんされる金額とは、例えば生命保険契約などで支給される入院費給付金、健康保険などで支給される療養費・家族療養費・出産育児一時金などです。
  
 (注)その年の所得金額の合計額が200万円未満の人はその5%の金額

控除を受けるための手続

医療費控除に関する事項を記載した確定申告書を税務署に提出してください。その際、医療費の支出を証明する書類、例えば領収書などについては、申告書に付けるか、あるいは申告の際にチェックを受けてください。また、給与所得のある方は、このほかに給与所得の源泉徴収票も付けてください。
 前田歯科医院ではすべての自費治療について領収書を発行しています。また、保険治療の際にお渡しするレシートも領収書としての要件を満たしておりますので、保管しておいてください。

住所
 〒862-0924 熊本市帯山9丁目4-6 地図
電話番号
 096-382-8822
FAX
096-382-8832

メールはこちら

院長 前田英俊 略歴

1960年 福岡市で生まれる
1979年 県立熊本高校卒業
  熊本県立熊本高校の公式HP
  江原会のホームページ
  伍四会のホームページ 熊本高校昭和54年に卒業生のHP
1986年 長崎大学歯学部卒業

  長崎大学歯学部のホームページ
  長崎大学歯学部同窓会のホームページ

1990年 長崎大学歯学研究科大学院終了 歯学博士の学位を授与される
  専攻 顎咬合学特論(歯科矯正学)
  学位論文の抄録

1990‐1993年 米国ネブラスカ州クレイトン大学医学部 硬組織研究所助手
  クレイトン大学のHP
  この当時の論文

1993-1996年 増田歯科医院副院長

1996年 4月 前田歯科医院開業 現在に至る

ICOI(国際インプラント学会)認定医

趣味・その他は院長の極私的ブログをごらんください。

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